野毛「ゴールデンもつ」ピオシティで黄色い暖簾を揺らす骨太な酒場

桜木町駅の改札を抜け、ピオシティ内を闊歩するたびに鼻腔をくすぐる香ばしい煙――。
「今日は絶対に“あの煙”の正体を突き止めてやる」。そんな衝動に突き動かされて向かったのが、横浜・野毛のピオシティで黄色い暖簾を揺らす「ゴールデンもつ」だ。
私は幼い頃から〈もつ焼き=父親と行く週末の特別食〉という刷り込みがあり、コリコリ&ジュワッの大衆的旨さにはめっぽう弱い。SNS映えより“脂と煙のリアル”を愛する自分が、野毛のディープゾーンで出会った一皿一杯を、五感そのままに綴っていく。
ゴロゴロ感がごちそう!「ポテトサラダ」
店内仕込みの手作りポテサラは渋いアテの代表

まずは酒場のポテンシャルを測るべくポテサラをオーダー。あえて潰し切らず拳大の芋がゴロリと残るビジュアルは“映え”より豪胆さ。箸を入れると大ぶりのじゃがいもがザクッと砕ける。マヨは控えめ、代わりに玉ねぎと細切りのニンジンが混ぜ込まれた体にも優しい一品。見た目はシンプルだが、これが美味しい店にハズレは無い!そう思わせてくれる安定安心の居酒屋的傑作だ。
濃厚ながら旨味の引き算を追求した「煮込み」
呼び戻しのコクが潜む隠れた逸品

続けざまにスピード提供の煮込み。表面を覆う味噌の照りはライトだが、スプーンで攪拌すると底に濃色の旨みゾーンが隠れていた。
“呼び戻し系”のモツ煮込み

もつのに混み具合に大きな差が…。これは“呼び戻し系”――日々継ぎ足すことで深みを出す手法だろう。モツはトロッと脂が溶け切る一歩手前、味噌は白味噌ベースで優しい甘み。後味にほのかに残るネギの風味が、濃厚ながら旨味の引き算を追求している。いわゆる〈激うま煮込み〉の派手さはないが、「野毛 濃厚 煮込み」で求められる“しみじみ系”の頂点を射抜く一杯。
噛むほど旨みがあふれる「もつ焼き」
噛むアドレナリン「タン塩串」

メインイベントはタン塩・シロタレの二刀流。まずタン。厚さ7〜8ミリのスライスから覗く霜降りが頼もしい。ひと噛み目はザクッと歯が跳ね返され、二噛み目でジュワッと脂が滲み、三噛み目でスパイス塩が肉汁に溶け込んで爆ぜる骨太な串焼き――まさに“噛むアドレナリン”。
肉厚でワイルドな弾力が魅力的「シロタレ串」

一方シロは肉厚でワイルド。タレ自体は甘辛控えめで、代わりに添え味噌が主役を張る。赤味噌にニンニクを効かせたコク深さが脂の旨みをグイッと底上げし、香りは焼き台の炭と相まって香ばしさの二重奏。「野毛 もつ焼き 映える」を狙う写真もバッチリ撮れる肉厚フォルムなのに、味わいはどこまでも骨太だ。
喉を虹色に冷やす名物ドリンク達
ビールのような喉越し「生ホッピー」

ジョッキを口元に運ぶと、ほのかに香るホップと麦芽の香り。キレのある喉越しとシャリっと冷えた口当たりが、まるで“ビール以上にビールらしい”一杯。生ホッピーならではの、雑味のないクリアな味わいが心地いい。
1杯で逝けるシャリキン焼酎「ゴールデンボンバー」

そして名物ゴールデンボンバー。金宮焼酎を凍らせたシャリシャリのシャーベットがグラスを埋め、その隙間を透き通る梅シロップが満たす。口当たりはとても優しく、鼻腔には梅の芳香、数口でカラダはポカポカ――一撃必殺系の酔い心地だが、脂の多いもつ焼きとの相性は想像以上にさっぱり。
店内の雰囲気と立ち回りのコツ&メニュー

店内は簡素なテーブルがぎゅっと詰まった昔ながらの酒場といった雰囲気。座る位置でテレビの見え方に差があるので競馬中継を楽しみたい方、横浜ベイスターズを応援しながら飲みたい方は注意が必要。スタッフは元気系兄さん+肝っ玉姉さんコンビで、注文はテキパキ。店内が満席でも店外に備え付けられたカウンターで飲みながら空席ができるのを待つのもアリ。
まとめ:野毛で“骨太なもつ焼き”を探すなら「ゴールデンもつ」へ

「野毛 もつ焼き おすすめ」「野毛 濃厚 煮込み」「映える 生ホッピー」――そんなキーワードで検索している人が求めるのは、胃袋を直撃する骨太な旨さとSNSに残る画力の両立だろう。
「ゴールデンもつ」は、ゴロゴロ芋のポテサラで心をほどき、呼び戻し煮込みで舌を温め、タン&シロの二重奏で顎を鍛え、生ホッピーとゴールデンボンバーで一気に酔わせる、“五感総動員型”の酒場だ。昭和レトロに浸りたいソロ飲みはもちろん、横浜観光で“地元ディープ”を体験したい友人同士にも勧めたい。今宵、野毛の煙に身を委ねれば、あなたも“もつ焼きロマンス”の虜になるはず。
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