祖師ヶ谷大蔵「やきとり たかはし」無骨な“肉厚シロ串”に一目惚れ
「祖師ヶ谷大蔵で一見さんお断りの雰囲気を醸し出すやきとり屋がある」——そんな噂を耳にしたのは数か月前。正直、最初は少し構えてしまった。私は普段から都内のやきとり屋を巡るのが趣味だが、こういう“常連だけの空気感”を持つ店は、味も雰囲気も独特であることが多い。そして、美味しい可能性も高い。今回はその直感に従い、「やきとり たかはし」の暖簾をくぐった。
祖師ヶ谷大蔵「やきとり たかはし」の渋く老舗感が漂う外観
小田急線・祖師ヶ谷大蔵駅から歩いて数分、通り沿いにぽつんと現れる引き戸。看板も控えめで、知らなければ素通りしてしまうかもしれない。外観は渋く、老舗感が漂う。暖簾をくぐると、カウンター中心の小さな店内が広がる。頭上には煙がゆるやかに漂い、炭の香りが鼻をくすぐる。
席に着くと、無口そうな大将が軽く頷く。愛想を振りまくタイプではないが、常連に向ける笑顔が意外とチャーミング。噂ほどの“圧”はなく、静かに過ごせる空気感がある。会話よりも串と向き合いたい人には、むしろ心地よい距離感だ。
お通し代わりに選んだ「きゅうり1本漬」
まず注文したのは「きゅうり1本漬」。取り皿の上に、包丁も入れず、そのままドンと胡瓜が一本置かれる。表面は浅く漬かっていて、齧るとパリッと軽快な音が響く。口の中に広がるのは爽やかな青い香りと、控えめな塩気。これから始まるやきとりタイムへの、まさに胃の準備運動だ。
同じメニュー欄には「生ピーマン」もあり、これも丸ごと1個で種付きらしい。私は種のプチプチ感が少し苦手なので今回は見送ったが、野性味ある食べ方が好きな人には刺さるはずだ。
東京で“肉厚シロ串”が食べられる店は?
肉の存在感を感じられる“肉厚シロ串”は筆者おすすめの1本
この店で一番印象に残ったのは「シロ串」だった。炭火で丁寧に焼かれたシロは、表面はこんがり香ばしく、中はぷりっと弾力がある。噛むたびに脂の甘みがじわっと広がり、肉厚だからこそ味わえる旨みの波が続く。コリコリ感だけで終わらない、しっかり肉としての存在感を持ったシロだ。
普段はレポート用に色々な串を一通り試すが、この日は思わず追加注文。もし「やきとり たかはし」に来たなら、これを頼まない理由はないと断言できる。
程よい噛み心地の「タン串」
続いて「タン串」。肉質はきめ細かく、噛むごとにしっかりした歯応えと肉の旨みが広がる。特筆すべきクセや香りはないが、逆に言えば安心感のある美味しさ。炭の香ばしさがじんわり染み込んでいて、お酒との相性は抜群だ。
鮮度で勝負する「コブクロ串」
パリパリの焼き目の間から溢れ出す肉汁が癖になる1本
そしてもうひとつのおすすめが「コブクロ串」。表面だけ軽く炙られ、噛んだ瞬間にジュワッと肉汁が弾ける。鮮度の良さが直球で伝わってくる食感と香り。シロとはまた違う、やわらかくも歯切れの良い食感がクセになる。
祖師ヶ谷大蔵で味わう“常連の空気”と“本物の旨さ”
メニュー表(2025年8月)
「やきとり たかはし」は、決して万人受けする店ではないかもしれない。大将は多くを語らないし、店内は常連客が多く、静かな時間が流れる。それでも、ここで味わえる串の旨さは間違いなく本物。特にシロ串とコブクロ串は、この店の個性が詰まった2本だ。
祖師ヶ谷大蔵でやきとりを探している人にはもちろん、都内で肉厚なシロや鮮度抜群のコブクロを求めている人にも強くおすすめしたい。大手グルメサイトでは拾いきれない、この店独特の雰囲気と味が、訪れる人の記憶にしっかり刻まれるはずだ。
↓東京都内で出会える美味しい焼鳥↓
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やきとり たかはし 祖師ヶ谷大蔵
【住所】〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷1丁目9−12 小林ビル 1F
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