青物横丁の隠れ家ラーメン「裏大輝家」で味わう“濃厚パンチ系”の九条ネギラーメン体験記

青物横丁「裏大輝家」九条ネギで表面が緑に染まる圧巻の一杯【九条ネギラーメン】 京急本線
青物横丁「裏大輝家」九条ネギで表面が緑に染まる圧巻の一杯【九条ネギラーメン】

青物横丁「裏大輝家」“濃厚パンチ系”の九条ネギラーメン体験記

青物横丁「裏大輝家」真っ赤な看板に白地の横浜家系ラーメンに心躍る
青物横丁「裏大輝家」真っ赤な看板に白地の横浜家系ラーメンに心躍る

京急本線を青物横丁で付近で仕事があり腹を空かして辺りを彷徨っていたある日の午前。真っ赤な看板に白地の横浜家系ラーメンに心が躍り吸い寄せられるように「裏大輝家」に足が向いた。蒲田に本店を構える“大輝家”系の新しい展開店で、噂では「裏」がつく店舗はより濃度が高く、パンチの効いた一杯を出すと聞いていた。ちょうどこの日は気温も低く、温かいスープが恋しくなるタイミング。そんな小さな衝動を満たすように、自然と店の扉を開いていた。

青物横丁の一角に佇む「裏大輝家」──外観・内観・店の空気

青物横丁「裏大輝家」名物ご飯バー【おかわり自由】
青物横丁「裏大輝家」名物ご飯バー【おかわり自由】

青物横丁の駅から歩いて数分。比較的広めの幹線道路国道15号線道沿いに「裏大輝家」はあった。真っ赤な看板に赤字の文字は看板は、美味い家系ラーメンを提供してくれそうな雰囲気と漂う香りですぐにそれと分かる。チェーンの整い切った明るさとは違い、どこか“人の手”が作る空気感があって、初めて来たのに妙に落ち着く。

店内はカウンター中心。厨房では煮込まれているスープの湯気が立ち上り、醤油と骨の香りが鼻孔をくすぐる。この瞬間、「あ、これは絶対にうまいやつだ」と直感した。

壁際には「ご飯バー」と書かれた象徴的なスペースがあり、炊きたての白米が保温ジャーに入って控えている。100円で食べ放題という潔いスタイル。いわゆる家系ラーメンの“ご飯との無限ループ”をより強調した仕掛けが、この店らしさでもある。

裏大輝家の九条ネギラーメン──たっぷりのネギが覆い尽くす美しさ

青物横丁「裏大輝家」九条ネギで表面が緑に染まる圧巻の一杯【九条ネギラーメン】
青物横丁「裏大輝家」九条ネギで表面が緑に染まる圧巻の一杯【九条ネギラーメン】

今回注文したのは「九条ネギラーメン」。京都の九条ネギがこれでもかと丼一面を覆う、ネギ好きにはたまらないビジュアルだ。

運ばれてきた瞬間、まず目を奪われたのはその色彩。濃いめの醤油色のスープに、細かく刻まれた九条ネギが鮮やかな緑を広げている。デフォルトで海苔は3枚、ほうれん草もしっかり乗っており、家系の基本形は守りつつ、あくまで“裏”の濃度を押し出す構成だ。

骨の“髄感”が舌の奥まで染み渡る濃厚スープ

青物横丁「裏大輝家」骨の“髄感”が舌の奥まで染み渡る濃厚スープ
青物横丁「裏大輝家」骨の“髄感”が舌の奥まで染み渡る濃厚スープ

スープをひと口すすると、噂以上のパンチ力に驚いた。乳白色の豚骨スープとは違い、色は濃い醤油系。だがその奥にしっかりと骨の髄が感じられる重厚な旨味がある。鶏ガラと豚骨を通常より多く使っているというだけあり、骨の“髄感”が舌の奥まで染み渡る。まろやか、というより“濃密”。家系ファンでも「これは別物だ」と感じるタイプのスープだ。

醤油カエシのキレも見事で、濃厚なのにしつこくならず、後を引く。この時点で白米との相性が最高なことが分かる。

もちもちで力強い麺!濃厚パンチ系スープをしっかり持ち上げる設計

青物横丁「裏大輝家」濃厚パンチ系スープをしっかり持ち上げる麺
青物横丁「裏大輝家」濃厚パンチ系スープをしっかり持ち上げる麺

麺はやや長めのちぢれ麺。一般的な家系よりも“もちもち寄り”だが、加水率が低めに感じられ、噛んだ瞬間の歯切れもある。濃いスープをまとって口に入ると、九条ネギのシャキッとした食感とコントラストを生み、最後まで飽きさせない。

硬さは普通で頼んだが、個人的には“硬め”でもしっくりきそうだ。スープの濃度が高いため、どの硬さにしてもバランスが取りやすいのも特徴だろう。

薫香立つ「燻製チャーシュー」──存在感のある主役級トッピング

青物横丁「裏大輝家」燻製の香りが閉じ込められたチャーシュー
青物横丁「裏大輝家」燻製の香りが閉じ込められたチャーシュー

特筆すべきはチャーシュー。しっとりとした肉質の中に、しっかりと燻製の香りが閉じ込められている。噛むほどにスモーキーな香りが広がり、濃厚スープの中でも埋もれない存在感がある。どちらかといえば“脂の甘み”より“香りと肉そのものの旨味”が際立つタイプで、個人的にはかなり好みのチャーシューだった。

九条ネギの力──風味と香りが濃厚スープに鮮やかな切れ味を添える

青物横丁「裏大輝家」山盛りに盛り付けられた九条ネギの鮮やかな緑
青物横丁「裏大輝家」山盛りに盛り付けられた九条ネギの鮮やかな緑

九条ネギは単なる彩りだけではなく、味の構成要素としてしっかり機能している。スープを持ち上げ、香りを添え、濃厚さの後に爽やかな風を吹き込む。レンゲですくうたび、ネギの香りがふわっと鼻を抜けるのが心地よかった。

卓上調味料で味変──濃厚スープがさらに表情豊かに

青物横丁「裏大輝家」濃厚スープにキレが生まれ味が一段階引き締まる
青物横丁「裏大輝家」濃厚スープにキレが生まれ味が一段階引き締まる

卓上には刻み生姜、ニンニク、豆板醤、胡麻、胡椒などが並び、好みに応じて味を重ねていける。個人的なおすすめは「おろし生姜+胡椒」。濃厚スープにキレが生まれ、途中から味が一段階引き締まる。味変でここまで印象が変わるのは、素材の濃さがしっかりしている裏大輝家ならではだろう。

ご飯バーと海苔で完成する“ライス無限ループ”の幸福

青物横丁「裏大輝家」スープに浸して作る“ライス巻”スタイル
青物横丁「裏大輝家」スープに浸して作る“ライス巻”スタイル

そして何よりこの店の象徴的存在が「ご飯バー」。100円で白米が食べ放題で、自由に盛れる。このご飯がまた炊き加減が良く、スープと抜群に合う。

特におすすめしたいのが、海苔とチャーシュー、スープを合わせて作る“ライス巻”スタイル。海苔を追加すれば楽しみ方がさらに広がる。濃厚スープは明らかに“ご飯とセットで完成する味”として設計されていると感じた。

東京で濃厚家系ラーメンが食べられる店は?

東京で濃厚系の家系ラーメンを探しているなら、「青物横丁 裏大輝家」は間違いなく候補に入る。蒲田の本店とは違う“裏”の個性を持ち、濃度とパンチを追求した一杯は、濃厚好きにとって忘れられない体験になるはずだ。

食べ終えて感じたこと──裏大輝家は“濃度だけではない魅力”を持つ店

青物横丁「裏大輝家」裏大輝家は“濃度だけではない魅力”を持つ店
青物横丁「裏大輝家」裏大輝家は“濃度だけではない魅力”を持つ店

食べ終えたあと、強い満足感と同時にどこか懐かしい気持ちになった。ラーメンの味はもちろん、店内に漂う仕込みの香り、人の気配、湯気の立ち方。どれも“この店でしか味わえない時間”を作っている。

チェーンの均一感ではなく、店主の仕事の温度がそのままスープに影響しているような、そんな手作りの気配を感じた。青物横丁という地域の空気にもよく馴染んでいて、地元の常連さんらしき人たちが次々と訪れる様子も印象的だった。

濃厚系が好きな方、パンチのある家系を探している方、締めにガツンとくる一杯を求める方には強くおすすめしたい。

まとめ──裏大輝家のおすすめポイント

  • 「裏」の名にふさわしい、骨の髄まで抽出した濃厚でパンチのあるスープ
  • 九条ネギたっぷりの華やかなラーメンは視覚から満足できる
  • 燻製チャーシューの香りと存在感が特別
  • ご飯バー100円で無限ループが可能、海苔増しとの相性抜群
  • 青物横丁駅から徒歩数分で締めにも使いやすい
  • 店主の仕事が行き届いた手作り感ある空気が心地よい

京急本線沿いで濃厚系ラーメンの“唯一無二の出会い”を求めるなら、裏大輝家は必ず一度訪れてほしい店だ。

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裏大輝家 青物横丁店※X

【住所】〒140-0004 東京都品川区南品川5丁目4−5

【最寄り駅】京急本線青物横丁駅から徒歩3分

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