京成立石「三平」99円もつ焼き&にんにく付け焼きの衝撃体験
京成立石といえば“せんべろの聖地”。飲兵衛の聖地として名を馳せるこの街に足を運ぶと、歴史ある酒場の暖簾がずらりと並び、一見さんには少しハードルが高い雰囲気が漂います。そんな中、ふらりと立ち寄った「三平」。外観は昔ながらの居酒屋そのもの、少し色あせた暖簾に吸い寄せられるように入店し“立石飲み”をスタート。

この日「三平」を訪れた理由は、長年、京成立石で飲んでみたいという願望を叶えたかったから。たまたま京成線に乗る機会があり、このチャンスを逃したくないとの思いから、途中下車しての“立石飲み”。そんな偶然出会った店で「にんにく付け焼き」という他では見かけない味付けに遭遇する奇跡。ホルモンやもつ焼きは大好きで、これまで様々な店を食べ歩いてきましたが、立石の王道酒場でどんな一皿が出てくるのか――期待に胸を膨らませて暖簾をくぐりました。
京成立石「三平」の雰囲気と店内の様子
店内に入ると、まずカウンター席が目に飛び込んできます。常連客が静かにグラスを傾ける姿に、どこか“日常の延長”を感じる安心感がありました。奥には畳の小上がり席があり、数人で腰を落ち着けて飲むのにもぴったり。木のテーブルや壁に貼られた有名人の色紙は、華美な装飾など一切なく“ザ・酒場”といった趣。肩肘張らずに飲める空気が漂っています。

驚くのはメニューの価格。今やもつ焼き1本が200円を超える店も珍しくない中、「三平」では1本99円から。この物価高の時代に、この値段設定は本当にありがたい。つい財布の紐が緩み、気になるメニューを次々と頼んでしまいました。
コリッとした歯ざわりが小気味「コブクロ串(塩)」

最初に注文したのは、コリコリ食感が特徴の「コブクロ串(塩)」。焼き上がりが運ばれてきた瞬間、炭火の香ばしさとともに、ほんのり塩気の効いた香りが食欲を刺激します。口に運ぶと、コリッとした歯ざわりが小気味よく、噛みしめるたびにジワジワと旨みがにじみ出てきます。臭みは一切なく、シンプルな塩焼きだからこそ素材の良さが際立つ一品。これぞ、もつ焼き屋の実力を試せる“基準”のような串でした。
酒のアテに特化した仕上がり「塩ホルモン焼き」

壁に掲げられたホワイトボードの手書きメニューに目が止まり、思わず注文したのが「塩ホルモン焼き」。鉄皿でジュウジュウ音を立てながら提供され、立ち上る煙と香りがたまりません。口に入れるとぷにぷにとした独特の食感、噛むほどに濃いめの塩ダレが染み出し、ビールを呼ぶ味わい。まさに“酒のアテ”に特化した仕上がりで、一口ごとにグラスが進む魔性の料理でした。
ひと皿で何度も味変が楽しめる「ガツ刺し」

次に頼んだのは「ガツ刺し」。軽く茹で上げられたガツは白く艶やかで、見た目にもさっぱり感が伝わります。添えられた薬味は、すりおろしニンニク、和辛子、そして生姜。まずは何もつけずに食べてみると、ぷりっと歯切れの良い食感でクセがなく、驚くほど食べやすい。そこにニンニクを加えればパンチの効いた旨さに、和辛子ならツンと鼻に抜ける爽快さ、生姜をのせれば後味が軽やか。ひと皿で何度も味変が楽しめるのが嬉しく、気づけば箸が止まりませんでした。
「シロ串(にんにく付け焼き)」に出会った衝撃

この日の最大の驚きは「シロ串(にんにく付け焼き)」。まず目を引いたのは、表面に絡みつく照りのあるタレ。香ばしく焼かれたシロに、にんにくの香りがブワッと広がり、食欲が一気に爆発します。噛めば独特の食感と共に、にんにく醤油のコクが舌にまとわりつき、濃厚ながらもどこかクセになる味わい。長年もつ焼きを食べ歩いてきましたが、この味付けには初めて出会いました。「また絶対に食べたい」と思わせる、三平ならではの看板級の一串です。
衝撃的な味わいを忘れられずに追加注文「豚ねぎま(にんにく付け焼き)」

「シロ串」に感動し、勢いのまま追加したのが「豚ねぎま(にんにく付け焼き)」。豚肉のジューシーさと、香ばしく焼けたネギの甘みが絶妙にマッチ。そこににんにく醤油ダレが絡むことで、味わいの層が一気に厚みを増します。口に入れた瞬間、肉汁とタレの旨みがじゅわっと広がり、焼きネギのほろ苦さが後から追いかけてくる。まさに“複雑にして完成された一串”といえる逸品でした。
東京で「にんにく付け焼き」が食べられる店は?

東京のもつ焼き屋をいろいろ巡ってきましたが、「にんにく付け焼き」というスタイルは「三平」以外ではまだ出会ったことがありません。立石という土地柄、安さと味を両立させる店は数多くありますが、この独自の味付けを楽しめるのはまさに「三平」ならでは。にんにく好き、濃厚な味が恋しい人には特におすすめです。
まとめ:京成立石「三平」は気軽に立ち寄れる“もつ焼きの宝庫”

京成立石「三平」で過ごしたひとときは、まさに“せんべろの醍醐味”を体感できる時間でした。コリコリ食感のコブクロ串、酒泥棒的な塩ホルモン焼き、さっぱりいただけるガツ刺し、そして衝撃的なにんにく付け焼き――一品一品に個性があり、しかも価格は財布に優しい。初めてでも気軽に入れる雰囲気も大きな魅力です。
「立石のもつ焼きは気になるけど、どの店に入ればいいのかわからない」と迷っている方に、まずおすすめしたいのが「三平」。この街ならではの活気を感じつつ、自分だけの“お気に入りの串”を見つけられるはずです。
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三平 立石店
【住所】〒124-0012 東京都葛飾区立石4丁目27−16 望月ビル
【電話番号】03-3691-5077
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