高円寺で“香りを食べる”体験|ホールスパイスカレー専門店「青藍」で出会ったスパイスの弾け方

高円寺「ホールスパイスカレー青藍」看板メニューのスパイシーチキンカレーZ定食 中央線グルメ
高円寺「ホールスパイスカレー青藍」看板メニューのスパイシーチキンカレーZ定食

日頃からランチでカレーを選ぶことが多く、特にスパイス感の強い一皿に目がない。インスタグラムで見かけた、真っ青な皿に盛られた彩り豊かなカレーの写真がずっと頭に残っていて、「いつか行こう」とスマホにメモしていたのが高円寺のホールスパイスカレー青藍だった。たまたまこの日、高円寺を通過する予定があり、途中下車して向かうことにした。

日曜日の11時35分ごろ、開店から5分ほどで入店。長いカウンターにはすでに先客が5人ほど座っていて、40分ごろには店内が満席になった。客層は20代前後の若い人が中心だが、年配のご夫婦の姿もあり、どこか敷居の低さを感じる。カレー店特有の重たい匂いが充満していないのが印象的で、鼻に残るのは刺激よりも軽やかなスパイスの気配。カウンターの中ではおじさん料理人が2人、忙しそうに手を動かしながらも、スパイスを炒める瞬間にはフライパンをじっと見つめる真剣な表情をしていた。

正直、この店に来た理由の一つは「写真」だった。真っ青な皿の上で映えるカレーを自分のカメラに収めたい、そんな期待もあった。ただ、人気店で昼時。注文が立て込む中で、盛り付けまで丁寧さが保たれるのかという小さな不安も同時にあった。

高円寺「ホールスパイスカレー青藍」“香りを食べる”体験を味わえるマレー専門店
高円寺「ホールスパイスカレー青藍」“香りを食べる”体験を味わえるマレー専門店

高円寺「青藍」のスパイシーチキンカレーZ定食

注文したのは看板メニューのスパイシーチキンカレーZ定食。運ばれてきた瞬間、まず目に入るのは真っ青な皿。その上に、まるで油絵のようにカレーと副菜が配置されている。

高円寺「ホールスパイスカレー青藍」看板メニューのスパイシーチキンカレーZ定食
高円寺「ホールスパイスカレー青藍」看板メニューのスパイシーチキンカレーZ定食

皿の中央には丸く盛られた黄色いターメリックライス。青森産まっしぐらをガス釜で炊いたというライスは、粒立ちが良く、見た目からして軽やかだ。皿の半分には小麦粉やうま味調味料を使っていないというカレーがかかり、もう半分には色とりどりの野菜惣菜が並ぶ。

スプーンを入れる前から、鼻に届く香りが違う。注文後にホールスパイスを炒めているだけあって、立ち上がる香りは鋭く、それでいて重くない。口に運ぶと、最初に感じるのは辛味ではなく、スパイスの立体感だ。甘味、酸味、苦味、塩味、旨味が順番に現れては消えていく。その合間に、ホールスパイスが歯に当たり、口の中で弾ける。その瞬間ごとに、刺激が更新される感覚がある。

組み合わせを変えるたびに味わいが七色に変化する副菜

デフォルトで添えられている三種類の野菜惣菜も、このカレーの一部だ。単体で食べても良いが、カレーに混ぜることで表情が変わる。酸味のある副菜を混ぜれば輪郭が締まり、甘味のある野菜を合わせればスパイスの角が取れる。

高円寺「ホールスパイスカレー青藍」組み合わせを変えるたびに味わいが七色に変化する副菜
高円寺「ホールスパイスカレー青藍」組み合わせを変えるたびに味わいが七色に変化する副菜

組み合わせを変えるたびに味が変わり、同じ皿の中で何度も違うカレーを食べているような感覚になる。ただし、正直に書くと、食感は万人向けではない。ホールスパイスがたっぷり入っている分、滑らかさよりも粒感が前に出る。口の中で弾ける刺激が楽しい反面、クリーミーで均一なカレーを想像していると、少し気になるかもしれない。

高円寺「青藍」で追加した春菊ポテトサラダという選択

入店時、店員さんに勧められて追加したのが春菊ポテトサラダだ。正直、最初は半信半疑だった。白いポテトサラダに、緑の春菊が散りばめられた見た目は、どこかゴルゴンゾーラチーズを思わせる。

高円寺「ホールスパイスカレー青藍」追加した春菊ポテトサラダ
高円寺「ホールスパイスカレー青藍」追加した春菊ポテトサラダ

一口食べて驚いた。マヨネーズは控えめで、粗挽き胡椒とじゃがいもの素朴な味がベースにある。その中に、春菊特有の香りとほろ苦さが入り込み、ポテトサラダというより「香りの副菜」に変わる。これをカレーと一緒に口に運ぶと、スパイスの刺激と春菊の青い香りが重なり、皿全体の印象が一段引き上げられる。

このトッピングは、単なる付け足しではない。青藍という店のコンセプトを体感するための一要素だと感じた。もし初めて来るなら、迷わず追加してほしいと思った。

高円寺「青藍」の店内とカウンターの空気

店内は、間口から想像するよりも奥行きがある。昭和の喫茶店を居抜きで使っているような雰囲気で、派手さはない。調理音も必要以上に響かず、スパイスを炒めるときの音だけが、ふっと耳に入ってくる。

高円寺「ホールスパイスカレー青藍」スパイスを炒めるときの音だけがふっと耳に入ってくる
高円寺「ホールスパイスカレー青藍」スパイスを炒めるときの音だけがふっと耳に入ってくる

印象的だったのは、寒い中でも店先に立ち、入店を案内していた店員さんの姿だ。人気店でありながら、淡々と、しかし丁寧に客を迎える。その姿勢は、忙しさの中でも崩れていなかった。

高円寺「青藍」で感じた期待とズレ

一点、どうしても引っかかったことがある。同じスパイシーチキンカレーZを頼んだ隣の席と比べると、自分の皿は盛り付けがやや雑に見えた。

高円寺「ホールスパイスカレー青藍」黄色い提灯が目印
高円寺「ホールスパイスカレー青藍」黄色い提灯が目印

真っ青な皿に映えることも、この店の魅力の一つだと思っていただけに、忙しい時間帯とはいえ、もう一歩丁寧さが欲しかった。味が良いからこそ、見た目への期待も自然と高くなる。そのギャップが、少しだけ心に残った。

どんな人に向いているか

高円寺「ホールスパイスカレー青藍」味がある手書きの看板
高円寺「ホールスパイスカレー青藍」味がある手書きの看板

スパイシーなだけでなく、口の中で弾けるホールスパイスの存在感を楽しみたい人。カレーを一皿として完結させるのではなく、副菜やトッピングと混ぜながら変化を味わいたい人には、強く勧めたい。

向いていない人

滑らかで均一な食感のカレーが好きな人や、強いスパイス感が苦手な人には合わないかもしれない。また、盛り付けの美しさを最優先に求める場合は、混雑時間帯を避ける工夫が必要だと感じた。

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ホールスパイスカレー青藍 高円寺店

【住所】〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2丁目41−15

【最寄り駅】JR中央線高円寺駅から徒歩7分

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