御徒町「ぽん多 本家」でいただく老舗カツレツ体験記|重厚な扉の向こうで味わう大人の洋食

御徒町「ぽん多 本家」“しっとり”とした肉質を感じられる【カツレツ断面】 山手線グルメ
御徒町「ぽん多 本家」“しっとり”とした肉質を感じられる【カツレツ断面】

御徒町「ぽん多 本家」老舗カツレツ体験記|重厚感を感じる空間が魅力的

御徒町には気軽に入れる食堂や立ち飲み屋が多い一方で、ここ「ぽん多 本家」はまるで別世界。以前から“扉が重厚すぎて入るのに勇気がいる店”として耳にしており、ずっと気になっていた。とんかつ好きとしては外せない一軒だが、値段も決して安くない。だからこそ「今日は良い日にしたい」と思い、平日の昼に予約をして足を運んだ。

御徒町「ポン多 本家」扉が重厚すぎて入るのに勇気がいる店
御徒町「ポン多 本家」扉が重厚すぎて入るのに勇気がいる店

自分は普段、下町の気軽なとんかつ屋や定食屋に行くことが多い。そんな中、老舗洋食の趣を残す「ぽん多 本家」に訪れるのは特別な体験。正直なところ、“本当にこの値段に見合うのか?”という好奇心と、“老舗が守り続けるカツレツの世界”を自分の舌で確かめたいという期待が入り混じっていた。

御徒町「ぽん多 本家」の外観と店内の雰囲気

御徒町「ぽん多 本家」他の飲食店とは一線を画す重厚な観音開きの扉
御徒町「ぽん多 本家」他の飲食店とは一線を画す重厚な観音開きの扉

まず目に入るのは、他の飲食店とは一線を画す重厚な観音開きの扉。一般的なガラス張りの店舗が並ぶ御徒町エリアにおいて、この存在感は異彩を放っている。恐る恐る扉を押し開けると、渋みのある低い声で「いらっしゃい」と迎えられ、背筋が少し伸びる感覚に。

入って正面にはわずか3席のカウンター。その奥には階段があり、ほとんどの客は2階へ案内される。この日も12時半の時点で満席。年配の夫婦客が多く、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと食事を楽しんでいる姿が印象的だった。予約なしで訪れた人が入れず帰っていく様子を見て、人気の高さを改めて実感する。

名物は「とんかつ」ではなく「カツレツ」

御徒町「ぽん多 本家」カツレツとご飯セット
御徒町「ぽん多 本家」カツレツとご飯セット

注文したのはもちろん「カツレツ」。運ばれてきた皿には、ほんのり狐色に揚がったカツが整然と並ぶ。一般的なとんかつのように衣がザクザクと立っているわけではなく、表面は控えめな色合いと落ち着いた艶感を放っている。

断面を眺めると、比較的しっかりと火が入っている印象。目黒の「とんき」と同じく、縦横にカットされ一口サイズに整えられているので、箸を持つ手が自然とリズムよく動き出す。

御徒町の老舗「ぽん多 本家」のカツレツはどんな味?

“しっとり”とした衣の食感が特徴的な「カツレツ」

御徒町「ポン多 本家」“しっとり”とした衣の食感が特徴的な【カツレツ】
御徒町「ポン多 本家」“しっとり”とした衣の食感が特徴的な【カツレツ】

口に運ぶと、まず驚くのは“サクッ”ではなく“しっとり”とした衣の食感。最近流行りの肉汁が滴るジューシー系とんかつとは対極で、噛み締めるごとに肉の旨みがじわりと広がるタイプだ。派手さはないが、飽きずに食べ進められる上品さがある。

御徒町「ぽん多 本家」“しっとり”とした肉質を感じられる【カツレツ断面】
御徒町「ぽん多 本家」“しっとり”とした肉質を感じられる【カツレツ断面】

ボリュームはしっかりしているのに、不思議と重たさを感じない。脂が前面に出るのではなく、あっさりとした余韻が残るのがこの店の特徴だろう。噛み進めるたびに、「ああ、これはやはり洋食店のカツレツなんだ」と納得する。

カツレツの楽しみ方は二種類「ソース&ケチャップ」

独自ブレンド!?驚くほどカツレツに馴染むウスターソース

御徒町「ぽん多 本家」飯の上で躍るカツレツがウスターソースを纏う
御徒町「ぽん多 本家」飯の上で躍るカツレツがウスターソースを纏う

テーブルにはウスターソースとケチャップという、他のとんかつ店では珍しい組み合わせが用意されている。まずはウスターソースを少量。これが驚くほどよく馴染む。おそらく店独自のブレンドだろうか、香りが柔らかく、肉の旨みを壊すことなく深みを加えてくれる。

ケチャップは「洋食の延長」として腑に落ちる味わい

御徒町「ポン多 本家」トンカツにケチャップという異色の組み合わせ
御徒町「ポン多 本家」トンカツにケチャップという異色の組み合わせ

次にケチャップ。カツにケチャップという発想はなかったが、食べてみると「洋食の延長」として腑に落ちる味わい。やや酸味が効いており、揚げ物特有の油感を軽やかにしてくれる。実際、メニューを眺めても「ぽん多 本家」はとんかつ専門店ではなく洋食屋の顔を持っていることがわかり、なるほどと納得した。

東京でカツレツを食べるなら「ぽん多 本家」がおすすめ?

とんかつではなく“カツレツ”と銘打つこの一皿は、昭和の洋食文化を色濃く残す特別な存在だと思う。サクサクやジューシーさを求めると肩透かしかもしれないが、歴史ある老舗が守ってきた「しっとり上品なカツレツ」は、東京で体験すべき食文化のひとつだろう。

まとめ|御徒町「ぽん多 本家」のおすすめポイント

特別な空間は“非日常を味わえるカツレツ”

御徒町「ぽん多 本家」カツレツに紛れている一欠片の【ポテトフライ】
御徒町「ぽん多 本家」カツレツに紛れている一欠片の【ポテトフライ】

「ぽん多 本家」での食事は、単なるランチ以上の体験だった。重厚な扉から始まり、落ち着いた客層に囲まれながら味わうカツレツは、日常の外に連れ出してくれる。

  • 重厚な扉と老舗の空気感を楽しめる特別な空間は非日常を味わえる
  • しっとり上品な衣とあっさりとした余韻のカツレツ
  • ウスターソースとケチャップ、2種類の調味料で楽しむスタイル
  • 予約必須の人気ぶり、特別な日のランチやディナーに最適

庶民的なとんかつとは一線を画す「カツレツ」。値段は正直高めだが、“大人になった自分”を感じさせてくれる一皿だった。御徒町で特別な洋食体験をしたいなら、「ぽん多 本家」をぜひおすすめしたい。

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ぽん多 本家「上野広小路・仲御徒町・御徒町」

【住所】〒110-0005 東京都台東区上野3丁目23−3

【電話番号】050-5492-8353

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