【東京たい焼き食べ歩き】薄皮の名店からサクパリ系まで──実食でわかった本当に旨い2店舗

下高井戸「たい焼き たつみや」薄く広がった“羽根”がきれいに残っている【たい焼き】 おすすめグルメ
下高井戸「たい焼き たつみや」薄く広がった“羽根”がきれいに残っている【たい焼き】

東京都内には数え切れないほどのたい焼き店がありますが、「結局どこが本当に美味しいの?」という疑問に答えるべく、実際に食べ歩いて厳選した2店舗を紹介します。今回訪れたのは、阿佐ヶ谷の薄皮たい焼きで知られる「ともえ庵」と、下高井戸でひっきりなしにお客様が訪れる「たい焼き たつみや」。どちらも個性がはっきりしていて、たい焼き好きなら必ず一度は食べてほしい名店です。

阿佐ヶ谷「ともえ庵」──薄皮あんこ主義の名店

阿佐ヶ谷でたい焼きといえば必ず名前が挙がるのが「ともえ庵」。薄皮の名店として知られ、あんこの味わいを最大限に楽しめる一匹が評判です。

阿佐ヶ谷「ともえ庵」阿佐ヶ谷の商店街にある“あんこが主役”のたい焼き店
阿佐ヶ谷「ともえ庵」阿佐ヶ谷の商店街にある“あんこが主役”のたい焼き店

焼きたての香りに期待が高まる

焼き台から漂う香ばしい香りと、立ち上るあんこの甘い匂いで、待っている間からワクワクが止まりません。注文を受けてから丁寧に焼いてくれるため、手渡されるたい焼きはアツアツの本物。手に持つと「熱っ!」と声が出そうなほどで、焼きたてを頬張る幸福感が一気に押し寄せます。

阿佐ヶ谷「ともえ庵」“あんこが主役”のたい焼き
阿佐ヶ谷「ともえ庵」“あんこが主役”のたい焼き

極薄の皮は“絹のベール”のような口どけ

ひと口かじると、まずその薄さに驚かされます。一般的なたいやきのような“パリっ”“もちっ”とした厚みではなく、「ともえ庵」の皮はあんこを包むために最適化された極薄仕様。まるで“絹のベール”がふわりとほどけるような、軽やかな口どけです。

阿佐ヶ谷「ともえ庵」たい焼きの断面は餡子がぎっしりで正に“あんこが主役”
阿佐ヶ谷「ともえ庵」たい焼きの断面は餡子がぎっしりで正に“あんこが主役”

主役はあんこ──北海道産小豆の風味とコク

中のつぶあんは北海道産小豆を使用し、甘さ控えめで豆の風味がしっかりと感じられます。みっちり詰まっていながら重すぎず、口の中でほどける粒感と、ねっとりとしたコクが絶妙なバランス。薄皮との相性がよく、食べ終えたあとに「もう一匹いきたい…」と思わせる後引く美味しさです。


下高井戸「たい焼き たつみや」──サクパリ羽根つきの最高峰

下高井戸の「たい焼き たつみや」は、地元に根強いファンを持つサクパリ系たい焼きの名店。行列こそできませんが、ひっきりなしにお客様が訪れる人気店です。

下高井戸「たい焼き たつみや」長年地域住民に愛されてきた雰囲気を感じられる外観
下高井戸「たい焼き たつみや」長年地域住民に愛されてきた雰囲気を感じられる外観

美しすぎる“羽根”にまず驚く

焼き上がったたい焼きは、周囲に薄く広がる美しい羽根が特徴。まるで雪の欠片が広がったような繊細な形状で、光に透けるほど薄いのに、サクパリとした食感がしっかり楽しめます。焼き色も薄いきつね色で、頭から尻尾までふっくら。

下高井戸「たい焼き たつみや」焼きたて熱々のたい焼きは美しい黄金色で食欲をそそる
下高井戸「たい焼き たつみや」焼きたて熱々のたい焼きは美しい黄金色で食欲をそそる

かじった瞬間の“パリッ”に心をつかまれる

頭からひと口かじると、軽やかな「パリッ」という音が響きます。皮は薄めで香ばしく、羽根の部分は驚くほど軽く、まるで薄いチップスのような心地よさ。焼きたての温かさと香りが一気に広がり、思わず笑顔になってしまう一瞬です。

北海道産小豆の粒あんはほっくり上品

中の粒あんは北海道産小豆を使用し、甘さは控えめで上品。粒がしっかり残っていながら、口の中ではほっくり優しくほどけます。皮の香ばしさと調和する甘さで、後味も軽く、食べ疲れしないバランスの良さが魅力です。

下高井戸「たい焼き たつみや」“サクッ”というより“パリッ”に近い響きを感じられる食感
下高井戸「たい焼き たつみや」“サクッ”というより“パリッ”に近い響きを感じられる食感

まとめ:東京でたい焼きならこの2店は外せない

阿佐ヶ谷「ともえ庵」は薄皮 × 上質つぶあんの王道を貫く名店。下高井戸「たつみや」はサクパリ系羽根つきの完成度が圧巻。それぞれ方向性は違えど、どちらも東京都内でもトップクラスの実力店です。

本記事が、あなたのたい焼き食べ歩きの参考になれば幸いです。次はどのエリアのたい焼きを巡ろうか──そんなワクワクが、またひとつ広がるはずです。

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