三軒茶屋「幻水豚」げんすいとんの白いとんかつ実食レポ!
雨粒がショーウィンドウを滑り落ちる昼下がり。
インスタグラムで一目惚れした、とびきり美しい“揚げ色”の写真に導かれ、私は期待と小さな冒険心を胸に、田園都市線の三軒茶屋駅のからほどない所にある、とんかつ専門店「幻水豚」の暖簾をくぐった。
「幻水豚」の店主は、じつは「とんかつを売りたいから店を開いたわけではない」と言う。
――“本当に正しい〈ふつうの食べ物〉とは何か”を、五感で感じてもらいたい。
その静かな信念こそが“ふつう”の概念を覆す一皿との出会いを叶えてくれる。
ボリューム満点!【上とんかつ定食3種】
三種類のとんかつを味わえる贅沢な上とんかつ定食(三種)
右手前が「上赤身」、左側が「特バラ」、一番奥が「上ロース」、この3種類がデフォルトの組合せで、その他にも「本日の希少部位」として、シャトーブリアンや特上のリブロースなども別途注文可能。
インスタ映え抜群!美しい断面【赤身】
店内に響く店員さんの柔らかな声――
その会話に耳を傾けていると、自然と「一番おすすめは上赤身ですね」との言葉が耳に届く。
その“上赤身”が目の前に運ばれてきた瞬間、まず目を奪われるのはその美しい断面。
衣の中から現れる、しっとりとした赤身のグラデーションに心が躍る。
ひと口含めば、さっくりと軽やかな衣の下に広がるのは、驚くほどやわらかく、上品な旨味。
口の中でふわりとほどけていく繊細さに、思わず「なるほど、これが一番のおすすめか」と頷かずにはいられない。
醤油と揚げ物の香りが奏でる奇跡のハーモニー
あれこれ試してみた中で、思わず唸ったのが――やっぱり「醤油」。
シンプルだけど、恐るべき実力者でした。
とんかつにひと垂らしした瞬間、立ちのぼる香ばしい香りがふわりと鼻腔をくすぐる。
そのあとを追うように、サクッとした衣の中からジュワッとあふれる肉汁…。
この二重奏が、まさに奇跡のハーモニー。
そして思いがけない主役交代劇が。
とんかつからこぼれた醤油が、白米にそっと染みたその一粒――
口に運べば、「……うまっ」と声が漏れるほどの衝撃。
舌の上で静かにほどける【上ロース】
「上ロース」をひと口かじった瞬間、思わず固まった。
――え、ロースってこんなに柔らかかったっけ?
ほぼ“歯休め”レベル。噛むというより、舌の上で静かにほどけていく感覚だ。
これまで食べてきたロースの常識が、サクッと覆された。
思わず心の中でツッコミが飛ぶ。
「どこが“ふつう”のとんかつやねん!」
その衝撃を一度味わえば、もう後戻りはできない。
“肉を喰らう”快感に出会える【特バラ】
箸を入れた瞬間、「これぞ肉!」と叫びたくなる存在感――それが〈特バラ〉。
ようやく本能レベルで“肉を喰らう”快感に出会えた、と心の奥がざわめく。
ひと噛みすれば、ジュワッとあふれる脂の甘みと、濃密な旨味が一体となって押し寄せる。
ロースや赤身の繊細さとは真逆の、どっしりとした食べ応え。
でも決して重たくない。むしろ、そのコクの深さに誘われて次の一切れへ手が伸びてしまう。
――さすがバラ肉、旨味の濃度が段違い。
肉好きの心をぐいと鷲掴みにする、豪快で贅沢な一皿だ。
ゴロゴロと根菜と厚切り豚の大行列【豚汁】
赤だしから+ 200円(2024年2月)追加すると変更できる豚汁で、これがかなりうまい(^^♪
徐に箸を入れれば、ゴロゴロと鎮座する厚切り豚と根菜の大行列。
豚肉から溶け出した濃厚な旨味が湯気となって立ちのぼり、鼻先をくすぐる。
スープというより“具だくさんの肉・野菜フェス”。
ひと口すすれば、染み渡るコクと甘みで白米がエンドレスに進む。
これ一杯だけで堂々とメインを張れる、おかず力MAXの満腹ボウルだ。
メニュー(2024年2月)
※メニュー表の画像はクリックで拡大できます。
希少部位は店内の掲示板に、本日分の提供できる部位が書かれてあるので要確認。
券売機(2024年2月)
ご飯おかわり50円(2024年2月)
美味しい肉の波状攻撃に、気が付けばご飯が無くなりお代わりを注文。
カンター越しに現金で50円(2024年2月)
お釜からホカホカの銀シャリを盛ってもらえる米は「特別栽培つきあかり」美味しいとんかつには白米が一番!迷わずお代わりすべし!
野菜は農薬除草剤不使用、豚汁に使われている味噌は国産大豆無添加天然醸造。
徹底的に素材にこだわると同時に、あくまでも普通の美味しいを追求した「幻水豚(げんすいとん)」は生産者組合の皆様の想いが詰まった最高の揚げ物を堪能できるおすすめとんかつ専門店。
↓中野で出会える美味しいトンカツ↓
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【住所】〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目40−14 太子堂ハイム 102
【電話番号】Googleビジネスプロフィールに情報なし
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