下高井戸「HIMAWARI」煮干しと炙りチャーシューの香りに襲われる
京王線・下高井戸で昼を食べる日、ふと“香りで魅せる一杯”を求めて歩き出した。寒い季節になると無性に恋しくなるのが、煮干しと鶏の組み合わせ。身体の内側から温めてくれるあの滋味深さを思い出し、その日の目的地に選んだのが小さなラーメン店「煮干しそば HIMAWARI」だった。
大阪の名店「中華そば 煮干しや」から移転し、国産素材・無化調で勝負するという情報を聞いて以来、ずっと訪れたいと思っていた店。今回は、実際に食べた一杯を“香り・食感・空気感”まですべて余さず伝える。
下高井戸で静かに佇む「煮干しそば HIMAWARI」──香りが誘う一軒
下高井戸駅から甲州街道方向へ少し歩くと、住宅街の静けさが広がる。甲州街道を渡り少し歩いた先に現れるのが「煮干しそば HIMAWARI」。入り口へ近づくと、まだ入店前だというのに煮干しの気配をほのかに感じる。

店内はL字カウンターの8席のみ。シンプルで余計な装飾がなく、手仕事に集中している緊張感すら漂う。炙りチャーシューの香ばしさがふわりと立ち上り、それだけで期待値が一気に上がった。
2023年、大阪から東京・下高井戸へ移転。店主のこだわりが凝縮された、個人店ならではの“真剣勝負の空気”を感じる一軒だ。
特製煮干しそば──着丼の瞬間から「香りが主役」
注文したのは店の看板メニュー「特製煮干しそば」。丼がカウンターに置かれた瞬間、煮干しの香りがふわっと広がる。強く主張するのに、嫌なとげとげしさがなく心地よい。

澄んだ琥珀色のスープは、光を反射して美しい。表面を覆うチャーシュー、丸ごとの煮卵、香り高い海苔。そしてこの店独自とも言える“炙りエリンギ”。メンマの代わりに添えられたエリンギが驚くほど馴染み、香りの層を一段深くしてくれる。
レンゲを入れると立ち上る湯気がまたたまらない。煮干しと鶏の合わせ技が、嗅覚だけで食べ進めてしまいそうなほど豊かだ。
化学調味料不使用のスープ──自然の雑味が旨みに変わる
ひと口すすると、「あ、これだ」と思わず声が漏れる。煮干しのビターな旨味、薩摩知覧鶏の丸み、昆布の甘みが順番に押し寄せるような奥行きがある。

化学調味料を使わないため、隠しきれない“自然の雑味”が残る。しかし、それこそが旨味の厚みを作り、香りの余韻を長くしている。煮干しラーメン特有のエグさとは無縁で、むしろ五感を刺激する心地よさがある。
自家製中細ストレート麺──北海道産小麦「和華」が奏でる静かな存在感
使用している麺は、北海道産小麦「和華」を使った自家製の中細ストレート。見た目の美しさはまるで水面のようで、箸で持ち上げるとスッと揺れるしなやかさがある。

啜った瞬間の歯切れの良さ、つるりとした表面、そしてスープの持ち上げ。どれも計算され尽くしている。香り主体のスープに、この静かで品のある麺がよく合う。
炙りチャーシュー──香りの主役は実はこの肉だった
今回いちばん感動したのが、丼いっぱいに敷き詰められた炙りチャーシュー。上州せせらぎポークの部位違いが並び、提供直前に軽く炙られることで一気に香りが立つ。

特に豚バラは圧巻。炙りで溶け出した脂の甘さと香ばしさが広がり、噛む度に旨味が溢れる。赤身は肉本来の味がダイレクトに感じられ、スープに軽くくぐらせると調和がさらに増す。

煮干しの香りと炙りの香ばしさがぶつからず、むしろ相乗効果を生む一杯だ。
辻田の一味──香りの強さが煮干しと響き合う名脇役

卓上には「辻田の一味」が置かれている。少量ふりかけるだけで、辛味だけでなく香りが一段上がる。煮干しの濃度にも負けない風味の強さで、味の層が増す感覚がクセになる。
次回は必ず頼みたい「とろ肉丼」──誘惑のサイドメニュー

この日は売り切れで注文できず、隣の客に提供された瞬間に視線を奪われた「とろ肉丼」。柔らかな肉が山のように盛られ、湯気とともに甘い香りが立ち上る。次回訪問時の最優先に決定だ。
東京で“香り系煮干し”を求めるなら外せない一軒

東京には煮干しラーメンの名店が多いが、香りの立ち方、炙りチャーシューの存在感、無化調の力強さ。この三つを一杯の中で調和させた店は多くない。落ち着いた下高井戸という街で、この完成度を味わえるのは貴重だ。
総評──香りの余韻が忘れられない、真剣勝負の一杯

煮干し・鶏・炙り。この三本柱を“香り”というテーマで美しくまとめ上げた一杯。店内は煮干しの香りがしっかり立つため好みは分かれるが、好きな人にとっては楽園のような空間だ。
紙エプロンもお願いすれば提供されるなど、小さな気遣いも嬉しい。煮干しを求めて訪れたはずが、炙りチャーシューに心を奪われる。そんな熱量のある店だった。
◆おすすめポイントまとめ
- 煮干し×鶏の香りが支配する“香り系ラーメン”の完成度が高い
- 炙りチャーシューの香ばしさが唯一無二
- 自家製中細麺の美しさと歯切れの良さ
- 無化調ならではの自然な雑味が生む奥行き
- 下高井戸の静かな立地で味わう丁寧な手仕事
- 次回はサイドの「とろ肉丼」も必食
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【住所】〒168-0073 東京都杉並区下高井戸2丁目4−2 椿ビル 102
【最寄り駅】京王線下高井戸駅から徒歩10分
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