【新宿】CHIKYU MASALAの三種コンボカレーがすごい|映える“サフランライス山脈”と濃厚スパイスの余韻
新宿で「映える」だけじゃなく「ちゃんと旨い」カレーを探していた。SNSで見かけたCHIKYU MASALAの写真、皿の中央にそびえ立つ黄金色のライス——あの“峰”が頭から離れない。スパイス料理を食べ歩く身として、盛りの美学と香りの説得力が両立する店は多くない。期待は「三種コンボカレー」で香りのレイヤーを体感すること。狭いカウンター6席、外待ち覚悟の新宿の小宇宙へ向かった。
新宿「CHIKYU MASALA」店舗紹介|外観と店内の温度感

場所は新宿。通りに馴染む控えめな外観で、看板は小さく、知っていないと通り過ぎてしまいそう。雑居ビルの扉を開けるとカウンター6席のみの極小空間。席と席の間隔がタイトで、入れ替わりのタイミングには腰を浮かせて通路を譲り合うほどの密度だ。余白の少なさが、湯気と香りの濃度を引き上げる。マスターと思しき店員さんの案内は丁寧だがどこか無骨。マニュアル通りの所作に、厨房の集中力が滲む。
外待ちは基本。風通しは正直よくないので、真夏は体力を持っていかれる。行列に耐えるなら、春や秋など季節選びをおすすめしたい。待ちの先にあるのは、皿の上に描かれる“食べる絵画”。その一筆一筆を、香りと音、温度で浴びる時間だ。
三種コンボカレー|サフランライス山脈とスパイスの海

白い大皿の中央に聳え立つサフランライス。金色の粒が光をはじき、山肌のような段差が影を作る、まさに”サフランライス山脈”。周囲には三種のカレー、そして彩りの副菜が点描のように配置され、視覚だけで高揚感が走る。湯気は軽くスパイスを含み、鼻先で柔らかくほどける。スプーンを入れると、米のエッジが立ち、芯の手前で止まる火入れ。油脂の重さはなく、後半の味変を受け止めるキャンバスとしての米が完璧だ。
定番!レバノン風キーマカレー
和風出汁の余韻と副菜の“味変レイヤー”

ひと匙目、舌先に来るのは穏やかな塩味と挽肉の旨み。そのすぐ後ろで和風出汁がふっと鼻に抜ける。スパイスの骨格に出汁の面取り——角が取れて丸みのある口当たりだ。ここにマンゴーチャツネを少し。甘酸っぱい香りが立ち上がり、味の輪郭が一段シャープに。サツマイモビーツはほっくりと甘く、土っぽいニュアンスが奥行きを足す。焼き茄子入りフムスは燻香とねっとりしたコクでコントラストを作り、デュカスパイスのナッツ感が噛み心地のアクセントに。仕上げにパクチーの青い香りを散らせば、温度と香りのレイヤーが一皿の中で幾重にも重なる。味が“動く”カレーだ。
山椒チキンカレー
二種の山椒が導く清涼と痺れ

最初に来るのは四川花椒の痺れ。ビリッではなく、じわっと舌全体を撫でるような電流。遅れて青山椒の柑橘にも似た清涼が鼻腔へ抜け、油脂の重さをすっと持ち上げる。辛味と痺れのバランスが絶妙で、米と合わせると痺れが丸みを帯び、ライスのサフラン香と手を取り合う。香りを味わうための“間”が用意されたカレーという印象だ。
限定!ココナッツシュリンプカレー
甘みのうねりとスパイスの陰影、針生姜が切り込む

本日の最も印象的な一皿。口当たりはココナッツのまろやかな甘みで始まり、直後に複雑に絡み合うスパイスの陰影が静かに立ち上がる。海老はぷりっと弾み、噛み切る瞬間に甘い香りが弾ける。ときどき現れる針生姜が甘みの余韻に細い切れ目を入れ、味の流れにテンポを生む。甘い・辛い・香るがループし、スプーンが止まらない。限定ゆえに出会えたら“当たり日”。三種の中で記憶の残り方が最も強い。
副菜の仕事|“混ぜる順番”で広がる香りの地図

皿の周囲に配された副菜は飾りではない。マンゴーチャツネ→デュカ→フムス→パクチーの順に少量ずつ足していくと、甘→香ばし→コク→青のグラデーションが自然に立ち上がる。途中でサツマイモビーツを挟むと辛味の角が和らぎ、後半戦の再加速に効く。“香り追いスパイス”という新しい楽しみ方がここでは成立している。
東京の新宿で“映える濃厚カレー”が食べられる店は?

「新宿 映える カレー」「新宿 濃厚 カレー」「新宿 カレー おすすめ」——そんなキーワードで探している人へ。CHIKYU MASALAは立体的な盛り付け(サフランライスの峰)と複雑で濃厚な香りを同居させる数少ない店だ。量の満足(ボリューム)だけでなく、味の展開で最後まで食べ進められるのが大きな強み。写真を撮りたくなる“映え”と、鼻に残る“余韻”の両取りができる。
実食メモ|三種のカレーおすすめの食べ進め方
1) まずはレバノン風キーマを米だけで少量。出汁の余韻を確かめる。
2) 次に山椒チキンで痺れのスイッチを入れ、ライスの甘みを引き出す。
3) 中盤でココナッツシュリンプへ。甘みの波で舌をリフレッシュ。
4) 後半は副菜で味変。チャツネ→デュカ→フムス→パクチーの順で段階的に混ぜ、最後は三種をひと匙で“合いがけシンフォニー”に着地。
この流れだと、濃厚さ・映え・ボリュームの三条件を満たしながら、味の飽和を回避できる。
こんな人におすすめ|新宿で“濃厚・映え・ボリューム”を求めるなら
- 新宿で映えるカレーを探している人(写真の満足度が高い)
- 濃厚だけど重くないスパイス感を求める人(香りのレイヤーが秀逸)
- 味変が好きな人(副菜と混ぜる楽しさがある)
- 少人数で集中して食べたい人(カウンター6席の没入感)
まとめ|新宿で三種の物語を一皿に閉じ込める「CHIKYU MASALA」
CHIKYU MASALA(新宿)の「三種コンボカレー」は、サフランライスの峰がつくる劇的な“映え”と、レバノン風キーマ/山椒チキン/限定ココナッツシュリンプの三部作が織り成す濃厚な香りのストーリーが魅力。副菜の使い方で味が変奏し、最後の一口まで楽しい。“狭さ”“外待ちの暑さ”“無骨な接客”といった個性を理解したうえで訪れれば、満足度は跳ね上がるはずだ。新宿でおすすめの映えるカレーとして、堂々と推したい一軒。
↓東洋都内で出会えるおすすめグルメ「カレー編」↓
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CHIKYU MASALA(チキュウマサラ) 新宿店
【住所】〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目11−12−207
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