下高井戸の隠れ家和菓子「たい焼き たつみや」表情まで愛おしい“羽根パリたい焼き”に出会った

下高井戸「たい焼き たつみや」薄く広がった“羽根”がきれいに残っている【たい焼き】 下高井戸
下高井戸「たい焼き たつみや」薄く広がった“羽根”がきれいに残っている【たい焼き】

下高井戸「たい焼き たつみや」表情まで愛おしい“羽根付きたい焼き”

下高井戸「たい焼き たつみや」長年地域住民に愛されてきた雰囲気を感じられる外観
下高井戸「たい焼き たつみや」地域住民に愛されてきた雰囲気を感じられる外観

ある日の休日、下高井戸でランチを終えて商店街を歩いていると、ふと鼻先をくすぐる甘い香りに足が止まった。その瞬間、「これ絶対うまいやつ」と直感した。チェーン店にはない、長年地域住民に愛されてきた雰囲気を感じられる場所。そんな空気を求めていたのかもしれない。

期待は、店舗に近づいた瞬間から高まっていく。人の手で毎日焼かれてきた気配、地域の暮らしに寄り添ってきた時間の積み重ね——そうした温度が、ほのかな甘い湯気に溶け込んでいた。

たい焼き たつみや|下高井戸で愛され続けるやさしい空気と職人の手仕事

下高井戸「たい焼き たつみや」大きな鯛が屋根の上で泳いでいるかの様な外観が特徴的
下高井戸「たい焼き たつみや」大きな鯛が屋根の上で泳いでいるかの様な外観が特徴的

「たい焼き たつみや」は、東京都世田谷区赤堤にある昔ながらのたい焼き店。下高井戸の商店街から少し外れた日大通り沿いにあり、ゆったりした通りにひっそりと溶け込むように構えている。

お店の前に立つと、そこだけ時間がゆっくり流れているような空気がある。手作りの香り、焼き台の温度、甘く香ばしいあんこの湯気──すべてが日常の風景に馴染みながら、どこか特別な存在感を放っている。

小さめの店内には、焼き台の周りで丁寧に作業する人の姿があり、金型に生地を流し込む瞬間の真剣さ、焼き加減を見守る穏やかな表情が印象的だった。誰に向けてでもなく、ただ毎日、真面目にたい焼きと向き合ってきた静かな誇りが感じられる。

下高井戸に暮らす人たちが足しげく通う理由は、きっとこの“人の手の温度”なのだろう。

たい焼きの見た目|羽根が美しい、思わず写真を撮りたくなる造形美

下高井戸「たい焼き たつみや」薄く広がった“羽根”がきれいに残っている【たい焼き】
下高井戸「たい焼き たつみや」薄く広がった“羽根”がきれいに残っている【たい焼き】

注文して数分、焼き台から「パリッ」という小気味よい音が響き、店員さんが一匹のたい焼きを手渡してくれた。まず驚いたのが、その美しい姿だ。

たい焼きの周囲には、薄く広がった“羽根”がきれいに残っている。まるで雪の欠片が広がるような繊細な形状で、光に当たるとわずかに透け、サクッとした食感を予感させる。

焼き色はやさしいきつね色で、見るだけで「あぁ、この焼き加減が絶妙なんだろうな」と思わせる。頭の先までふっくらしていて、尻尾までピンと立った佇まいは、まさに職人の技の結晶。

手に持つと、ほんのり温かい湯気と、一瞬遅れて香ばしい香りが漂ってくる。焼きたての熱を感じながら、そのままかぶりつきたくなる衝動を抑えるのが難しい。

たい焼きの味わい|香り・食感・甘さ、すべてが絶妙なバランス

下高井戸「たい焼き たつみや」“サクッ”というより“パリッ”に近い響きを感じられる食感
下高井戸「たい焼き たつみや」“サクッ”というより“パリッ”に近い響きを感じられる食感

まずは頭からひと口。パリッという心地よい音とともに、薄めの皮がほろりとほどけ、内側から甘い香りがふわりと立ち上がる。羽根の部分は驚くほど軽やかで、“サクッ”というより“パリッ”に近い響き。こんなに香ばしいたい焼きはなかなか出会えない。

中のあんこは北海道産の小豆を使った粒あん。ひと粒ひと粒がしっかりしていながら、口の中ではほっくりとほどける。甘さは控えめで、ほんのり上品。後味も軽く、もう一匹いけてしまいそうなほど。

なにより嬉しいのは、頭から尻尾までしっかり詰まっていること。最後のひとかけらまで満足度が続くのは、手作業で丁寧に詰められているからこそだろう。

皮の香ばしさとあんこの甘さ、そして焼きたてのぬくもり。三つのバランスが驚くほど調和していて、「これぞ下高井戸のたい焼き」という味わいだった。

東京で“羽根付きたい焼き”が食べられる店は?

下高井戸「たい焼き たつみや」こぼれ出る熱々あんこ
下高井戸「たい焼き たつみや」こぼれ出る熱々あんこ

東京にはたい焼き店が数多くあるが、下高井戸「たい焼き たつみや」のように、羽根が美しく残り、香ばしさと軽さが共存するたい焼きはそれほど多くない。とくに下高井戸周辺で、“焼きたてを歩きながら食べたいたい焼き”を探しているなら、この店は間違いなく候補に入る。

たい焼き好きなら一度は訪れてほしいし、写真映えを狙う人にもおすすめしたいほど、造形が美しい。手のひらの上で羽根がきらりと光る様子は、まさに散歩のご褒美だ。

総評|下高井戸で見つけた、温度のある一匹

街の人が長年愛し続ける理由がわかる味わい

下高井戸「たい焼き たつみや」焼きたて熱々のたい焼きは美しい黄金色で食欲をそそる
下高井戸「たい焼き たつみや」焼きたて熱々のたい焼きは美しい黄金色で食欲をそそる

「たい焼き たつみや」は、ただたい焼きを売っているお店ではなく、街の暮らしの中にずっと寄り添い続けてきた場所だと感じた。焼き台の音、甘い香り、作り手の表情、手渡される瞬間のぬくもり。それらすべてに“人の手が生み出す温度”がある。

下高井戸に住む人たちが日常的に訪れる理由もよくわかる。どこか懐かしく、どこか新鮮で、そして食べ終わったあとにほんのり心が温かくなる。

チェーン店では味わえない、町のペースで息づく手作りのたい焼き。散歩のお供にも、差し入れにも、自分への小さなご褒美にもぴったりだ。

下高井戸で一匹のたい焼きを求めるなら、私はこれからも迷わず「たつみや」を選ぶだろう。

【おすすめポイント】
・焼きたての“羽根付きたい焼き”の香ばしさと美しい見た目
・手仕事の温かさが伝わる丁寧な作り
・下高井戸の散歩に寄り添う、地域に根付いた味
・甘さ控えめの上質な粒あんが最後までぎっしり
・写真映えする造形で、SNS用にもぴったり

↓東京都内で出会えるおすすめグルメ「たい焼き」編↓

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阿佐ヶ谷でたい焼きを探しているなら「ともえ庵」がおすすめ。手のひらサイズに薄く焼き上げた皮の中に、炊きたての濃厚あんこがぎっしり。注文を受けてから一枚ずつ丁寧に焼かれるたい焼きは、映えグルメとしても注目。香ばしい香り、サクッとした食感、口に広がる優しい甘みは、食べ歩きにも手土産にもぴったりで香りに誘われる事間違いなし!

たい焼き たつみや 下高井戸店

【住所】〒156-0044 東京都世田谷区赤堤5丁目31−1 池田ビル

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