飯田橋で“映える白いロースかつ”を探して「憲進」へ
“成蔵系”のトンカツが食べられる憲進を選んだ理由
都内の白い衣ブームを牽引した南阿佐ヶ谷の名店『とんかつ成蔵』に出会ってから「成蔵系とんかつ」に目がない私にとって、そのDNAを受け継ぐ一皿と聞けば見逃すはずがない。「成蔵系のロースかつが飯田橋で味わえるらしい」──そんな噂を耳にした瞬間、“映えるとんかつ”を追い続けてきた胃袋がむずむずしてきたのです。
しかも飯田橋駅から徒歩5分というアクセスの良さ。仕事終わりの一杯ならぬ“一かつ”にぴったりだと期待は高まるばかり。実際に訪れてみると、期待は心地よく裏切られました。
東京で“油で揚げていない?”と錯覚させるロースかつが食べられる店は?
羽のように軽い衣と驚くほどジューシーな肉質【ロースカツ定食】
真っ先に目を奪うのは、まるでパウダースノーをまとうような真っ白な衣。箸で持ち上げればホロホロと木の葉のようにこぼれ落ち、「本当に揚げたのか?」と首をかしげたくなるほど軽やかです。
噛んだ瞬間、サクッ──ではなくサラッとほどける独特の食感。その直後、レアでもウェルダンでもない“絶妙ミディアム”の肉が舌をやさしく包み込み、豚本来の甘みとコクがじゅわりと広がります。
肉質はしつこさゼロ。脂身が溶ける温度と赤身がほどける温度が見事に重なり、噛むほどにミルキーな甘みが増幅。これだけ厚いのに、噛み切るために顎へ力を入れる暇もありません。私は思わず「飲めるロースかつ」とメモを取ったほどです。
おすすめの食べ方①:岩塩で“素材の真芯”を味わう
ソースをかけてしまうのは確かに背徳の喜びですが、最初の一口は岩塩で。
ピンクソルトはほんのり甘みを帯び、豚の旨みをストレートに押し上げる名脇役。もう一種類の黒い岩塩は硫黄系の香りが立ち上り、好き嫌いは分かれますが、クセが欲しい上級者にはたまりません。そこに鼻にツンと抜ける和辛子を添えれば、脂の甘さと辛子の辛みがシンフォニーのように重なり、もう箸が止まりません。
おすすめの食べ方②:特製ソースで“濃厚×さっぱり”の二重奏
壺入りのとんかつソースは絶妙なとろみで、酸味がきりりと立ったタイプ。白い衣にまとわせるとまるでコートを羽織ったように色気が増し、濃厚な脂を包み込みながらも後味は意外と爽快。もう一種類のさらりとしたソースよりも、個人的にはこちらがベスト。ソースをまとったカツと白米を同時に頬張る瞬間──その幸福感といったら!
夏だけのご褒美!半レア食感がとろける【アジフライ】
ホクホク食感とレア食感が複雑に絡み合う絶妙な揚げ加減
季節限定のアジフライも白い衣がデフォルト。半分にカットされた中心部はほんのり桜色で、ホクホク×半レアの二層仕立て。噛んだ途端、アジ独特の海の香りがふわりと立ち上がり、続いて衣の軽さが舌の上で雪解けのように消えます。タルタルのまろやかさも捨てがたいですが、こちらも塩で食べると魚の甘みが際立ち、ビールが恋しくなる逸品です。
飯田橋 とんかつ憲進の店内と混雑対策
落ち着いた雰囲気と隠れ家感満点の佇まい
カウンター8席+テーブル数卓のコンパクトな店内は、木の温もりが感じられるカフェのような雰囲気。卓上に立つ揚げ油の香りは軽く、衣をまとった油の粒子が店内を包む感じは皆無。「油の匂いが服に付くのが心配」という方にも安心です。
週末のディナー営業は狙い目?
平日のランチどきには混雑する「憲進(けんしん)」ですが、並ぶ価値は十分に感じられるおすすめ店のため、確実に食べたいならある程度の行列も覚悟して来店するのがおすすめ。予約も可能なので並びたくない方や確実に入店したい旅行者等は予約することをお勧めします。週末のディナーどきは比較的空いていた印象(2025年6月)
まとめ ─ “映える白いロースかつ”は脂が苦手な人にもおすすめ
ロースかつ=重い、という固定観念をひっくり返す軽さと甘み。
飯田橋 濃厚 ロースかつを求めて訪れる人はもちろん、脂が苦手でとんかつを敬遠していた人にも、“油で揚げていない”と錯覚する白い衣はきっと新しい扉を開いてくれるはずです。
私のように都内のとんかつ店を年間複数軒巡る“とんかつラバー”でも、思わず頬が緩むひと皿。東京で映えるロースかつを探しているなら、とんかつ憲進へどうぞ。次は冬のヒレかつを狙いに再訪するつもりです。
↓都内で出会える“映える白いロースかつ”↓
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【住所】〒162-0825 東京都新宿区神楽坂3丁目1−23 Ami神楽坂 2階
【電話番号】03-6826-9862
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