野方の町中華「十八番(おはこ)」で実食!餃子・醤油ラーメン・タンメン・玉子炒飯を徹底レビュー

野方「十八番(おはこ)」焼き餃子の香ばしさと下町感が光る【餃子】 番外編
野方「十八番(おはこ)」焼き餃子の香ばしさと下町感が光る【餃子】

野方「十八番」餃子・醤油ラーメン・タンメン・玉子炒飯を徹底レビュー

私がなぜ西武新宿線・野方駅から徒歩10分ほどのところにある「十八番(おはこ)」を訪れたかというと、ずっと気になっていたのです。ネットで調べると、“手打ち麺”“町中華”“看板メニューは餃子”などの文字が並びながら、大手グルメサイトには大きく取り上げられていない、いわゆる隠れ家中華のお店。チェーン店ではなく、歴史を感じる老舗の個人が長年切り盛りしているという評判に惹かれ、実際に自分の舌で確かめてみたいという純粋な好奇心から足を運びました。

年季のある外観と、職人の手が生きる麺打ち場

野方「十八番(おはこ)」年季の入った外観と趣のある暖簾が特徴的
野方「十八番(おはこ)」年季の入った外観と趣のある暖簾が特徴的

店内に入ると、カウンターが五席ほど、それからテーブル席が三セット。決して広くはないけれど、ひとつひとつの椅子やテーブルに長年使われてきた温もりがあります。壁には年季の入った額縁やメニュー表が掛かっていて、“ああ、ここは量産されたチェーン店とは違う”という想いが自然と湧いてきます。

厨房の奥には、麺打ち場が見えます。扉越しに、年配のご主人が竹の棒を使って麺を打つ伝統的な作業風景が目に浮かびます。これが十八番の心臓部。麺を打つ音、竹の香り、職人の手の動き……営業中は見ることができませんが、そのすべてが、“作り手の存在”を感じさせてくれます。

『十八番』の定番──焼き餃子の香ばしさと下町感が光る一皿

野方「十八番(おはこ)」焼き餃子の香ばしさと下町感が光る【餃子】
野方「十八番(おはこ)」焼き餃子の香ばしさと下町感が光る【餃子】

まず餃子。ひと口目からその皮の薄さに驚きます。ぱりっとした焼き目が香ばしく、焼き色も見た目から食欲をそそる。中の餡はぎっしり詰まっていて、口に運ぶと軽く押し返されるような弾力があるのに、噛むとすっと飲み込める。

皮の中にぎっしりと詰められた餡

野方「十八番(おはこ)」皮の中にぎっしりと詰められた餡
野方「十八番(おはこ)」皮の中にぎっしりと詰められた餡

仄かにエビの風味が感じられ、断面を見れば干しエビと思われる小さな粒がちらちら見え隠れします。これはまさに包みたて・焼きたての焼き餃子。手作りの餃子の皮を、奥の麺打ち場で打っているのではないかと想像せずにはいられません。

昔ながらの味わい──醤油ラーメンは優しい旨味でホッとする一杯

野方「十八番(おはこ)」優しい旨味でホッとする【醤油ラーメン】
野方「十八番(おはこ)」優しい旨味でホッとする【醤油ラーメン】

続いて醤油ラーメン。まずスープをひと口すすった瞬間、その美味しさに圧倒されます。鼻に抜ける芳醇な醤油の香りがとても純粋で、雑味がなく心に沁みる。典型的な“東京ラーメン”風というよりは、職人の手仕事が反映された、きちんと整えられたバランスの中に一点の個性がある感じです。

様々な食感を味わえる自家製の手打ち麺

野方「十八番(おはこ)」様々な食感を味わえる自家製の手打ち麺
野方「十八番(おはこ)」様々な食感を味わえる自家製の手打ち麺

そして、自家製の手打ち麺。太さが均一でないところが特に魅力的で、それが食感に変化を与えています。細いところはすすり心地よく、少し太いところはもっちりとして噛み応えがあり、噛むたびに小麦感がじんわりと広がる。チャーシューは分厚くて食べ応えがあり、まるで肉の塊を楽しんでいるようです。脂身と赤身のバランスが絶妙で、噛むほどに旨みが出てきます。

野菜の甘さが引き立つ──タンメンのやさしい塩味がクセになる

野方「十八番(おはこ)」やさしい塩味がクセになる【たんめん】
野方「十八番(おはこ)」やさしい塩味がクセになる【たんめん】

たんめんは、一見シンプルな塩味スープですが、そのスープの奥深さに驚きます。野菜の旨みが溶け込んでいて、ただのあっさりでは終わらず、野菜の甘みとスープのコクがしっかり共存している。麺はやはり手打ちで、醤油ラーメンとはまた違った表情を見せてくれます。

ここでテーブルに置かれている「自家製食べるラー油」を少し加えてみると……おお、それだけでピリ辛の旨みが加わって、一気に味が引き締まります。塩味のたんめんが、一段階格上げされたような印象になります。辛さと旨みのバランスがよく、ちょっとした変化球ながら、十八番ならではの遊び心を感じました。

強火で一気に仕上げる──玉子炒飯の香ばしさと軽さが絶妙

野方「十八番(おはこ)」香ばしさと軽さが絶妙な【玉子チャーハン】
野方「十八番(おはこ)」香ばしさと軽さが絶妙な【玉子チャーハン】

最後に玉子チャーハン。見た目は黄金色で、玉ねぎの甘さが光る優しいチャーハンです。食感はしっとりともパラパラとも言い難く、その中間のような絶妙な仕上がり。ひとくちごとに玉ねぎの旨みがじんわり感じられて、まさに町中華の真髄を味わっている実感があります。

手作りにこだわる町中華の奥深さに触れる

野方「十八番(おはこ)」手作りにこだわる町中華の奥深さに触れる
野方「十八番(おはこ)」手作りにこだわる町中華の奥深さに触れる(2025年11月)

食べ終わった後、私はしばらく席に座ったまま余韻に浸っていました。餃子のパリッとした皮とエビの香り、ラーメンの純粋な醤油だれ、たんめんの野菜と塩のバランス、チャーハンのしっとり感──どれもこれも、ただ「安くてお腹が満たされる中華」ではなく、丁寧に手作りされた料理という主張がはっきり伝わってきます。

オーナーであるご主人の麺打ち場から伝わってくる職人としての誇り。店内の古びたメニュー表、カウンターの傷、使い込まれた器…。これらすべてが、この店が長く地域に愛されてきた証です。

私自身、中華はもちろん好きですが、大手チェーンの味にはどこか画一的な安心感がある反面、「本当にその店の個性を感じるか」と問われると物足りないこともあります。ですが、十八番のお店に座ると、「この店だけの味」が確かに存在することを五感で感じられ、その体験がとても貴重に思えました。

東京で手打ち麺の町中華が食べられる店は?

野方「十八番(おはこ)」東京で手打ち麺の町中華が食べられる店
野方「十八番(おはこ)」東京で手打ち麺の町中華が食べられる店

もしあなたが、「東京で本格的な手打ち麺の町中華を食べたい」「チェーン店ではなく、職人の技が活きているラーメン屋を探している」「野方あたりで隠れ家感のあるお店を知りたい」というなら、十八番はまさにおすすめです。ここは、麺打ち場の雰囲気、昔ながらの店構え、職人の技がすべて見える、個性あふれる一軒です。

まとめ:十八番(おはこ)のおすすめポイント

野方「十八番(おはこ)」職人の手仕事と地域の温もりを強く感じる町中華
野方「十八番(おはこ)」職人の手仕事と地域の温もりを強く感じる町中華
  • 自家製・竹打ち手打ち麺:太さが不揃いで食感に変化があり、噛み応えとすすり心地が魅力
  • 餃子:薄皮でパリッと焼かれ、干しエビのような風味がほのかに香る
  • スープ:醤油ラーメンは芳醇で純粋、たんめんは野菜の旨みがしっかり溶け込んでいる
  • 玉子チャーハン:玉ねぎの甘みが光るしっとり中華の王道
  • 温かい接客と居心地:ご主人とおばさんが作る、人情味あふれる空気感
  • 歴史と手作り感:年季の入った店内、伝統的な手打ちという技術が今も息づいている

チェーン店では味わえない、職人の手仕事と地域の温もりを強く感じる、唯一無二の町中華──それが、十八番(おはこ)です。野方エリアでグルメ、隠れ家、町中華を探している方には、ぜひ一度足を運んでほしいお店です。

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十八番(おはこ)野方

【住所】〒165-0034 東京都中野区大和町2丁目2−2

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