御茶ノ水「真実一路」で味わう孤独のグルメ麻婆豆腐|五味一体の赤が放つ井之頭五郎が唸った熱と香りの名作

御茶ノ水「真実一路」孤独のグルメにも登場した真っ赤な誘惑に痺れる五味一体麻婆豆腐 中央線グルメ
御茶ノ水「真実一路」孤独のグルメにも登場した真っ赤な誘惑に痺れる五味一体麻婆豆腐

御茶ノ水「真実一路」で味わう“孤独のグルメ”五味一体の麻婆豆腐

御茶ノ水駅から徒歩5分ほど。夜の灯りに照らされた小さな路地の先に「真実一路」はあった。
以前は荒川区三河島にあった店だが、今は御茶ノ水に移転。テレビドラマ『孤独のグルメ シーズン7 第5話』で井之頭五郎が堪能した“あの麻婆豆腐”を味わえると聞き、ずっと気になっていた。

御茶ノ水「真実一路」聖橋を渡った先の坂を少し下った先にひっそりと佇む
御茶ノ水「真実一路」聖橋を渡った先の坂を少し下った先にひっそりと佇む

週末の18時半。空席もあったが予約札の並ぶテーブルも見えたので、今回は事前に電話で予約。
店の扉を開けた瞬間、香辛料の刺激的な香りがふわりと鼻をくすぐる。厨房からは鉄鍋の鳴る音、そして香ばしい匂い──それだけで「当たりの店だ」と確信した。

御茶ノ水の隠れ家中華「真実一路」

五味一体にこだわる(麻・辣・香・熱・色)

御茶ノ水「真実一路」鍋の音と、香辛料の香りがリズムのように店内を包む
御茶ノ水「真実一路」鍋の音と、香辛料の香りがリズムのように店内を包む

店内はこぢんまりとして落ち着いた雰囲気。カウンターとテーブル席合わせて20席ほどだろうか。
奥の厨房から聞こえてくる、店主が黙々と振るう鍋の音と、香辛料の香りがリズムのように店内を包む。チェーン店では感じられない“人の手の熱”が、この空間のすべてに宿っていた。

メニュー表はなく、QRコードからスマートフォンで注文するスタイルに変わっている。写真がないので少し想像力が試されるが、店主の意図を汲むような気持ちで選ぶのも、この店の楽しみ方かもしれない。

グツグツと湧き立つ「五味一体 麻婆豆腐(赤)」

真っ赤な誘惑に痺れる五味一体麻婆豆腐

御茶ノ水「真実一路」孤独のグルメにも登場した真っ赤な誘惑に痺れる五味一体麻婆豆腐
御茶ノ水「真実一路」孤独のグルメにも登場した真っ赤な誘惑に痺れる五味一体麻婆豆腐

まず注文したのは看板メニュー「五味一体 麻婆豆腐(赤)」。
石鍋の中でグツグツと音を立てながら登場したその姿に、思わず息をのむ。真っ赤に染まった辣油の中に、白い豆腐と鮮やかなネギの緑、そして器の黒。まるで色彩のコントラストを楽しむために計算されたような一皿だ。

辛さは標準の「3辛」を選択。ひと口目で感じるのは、花山椒の爽やかな痺れと肉味噌の濃厚な旨み。
豆豉(トウチ)の発酵香よりも、しっかりと炒められた肉のコクが前に出てくる。舌の上で感じる辛さは鋭いが、不思議と後を引く。まさに「麻・辣・香・熱・色」の五味がひとつにまとまっている。

食べ進めると、石鍋の底に焦げついたタレが香ばしく、これを白ご飯に絡めるともう止まらない。
程よく柔らかい豆腐と、ひき肉のザクザクとした食感の対比も見事。
「孤独のグルメ」で井之頭五郎が静かに感嘆していた理由が、ようやく体で理解できた気がした。

香りの余韻が残る副菜「エビと大葉の春巻き」

御茶ノ水「真実一路」大葉の香りと海老の旨みが調和した薄皮のパリパリ食感が絶妙な春巻き
御茶ノ水「真実一路」大葉の香りと海老の旨みが調和した薄皮のパリパリ食感が絶妙な春巻き

続いて頼んだのは「エビと大葉の春巻き」。
細長いフォルムを一口かじると、パリッという音とともにプリプリのエビが弾ける。大葉の爽やかな香りが口いっぱいに広がり、ほんのり効いた花山椒のような香辛料があとを追う。
重たくないのに、印象はしっかり残る。丁寧に巻かれた春巻きの断面から、職人の几帳面さが伝わってくる。

“町中華の理想形”とでも言いたくなる「黄金炒飯」

御茶ノ水「真実一路」香ばしい香りと軽い口当たりが魅力的な黄金チャーハン
御茶ノ水「真実一路」香ばしい香りと軽い口当たりが魅力的な黄金チャーハン

そして「黄金炒飯」。
この炒飯が、想像以上に秀逸だった。具材は卵と玉ねぎだけという潔さ。だが一口食べると、玉ねぎの甘みと卵の香ばしさがふんわりと口に広がる。

パラパラとしっとりの中間、絶妙な火加減。鉄鍋であおる音が頭の中で蘇るようだ。
“町中華の理想形”とでも言いたくなる、静かな完成度だった。

東京で本格麻婆豆腐を味わうなら、どこへ行く?

御茶ノ水「真実一路」麻婆豆腐専用ウイスキーハイボール
御茶ノ水「真実一路」麻婆豆腐専用ウイスキーハイボール

東京で“本格的な麻婆豆腐”を探している人にとって、「真実一路」は確実に候補に入る一軒だろう。
四川系の重たい辛さではなく、旨みと香りの調和を重んじた味づくり。辛さを5段階で選べるのも嬉しいポイントだ。

「白」「黒」「緑」といった色のバリエーションもあり、訪れるたびに違う表情を見せる。
常連と思しき客が「次は黒にしようかな」とつぶやく声が聞こえてきた。
店の人気はこの“選ぶ楽しさ”にもあるのかもしれない。

孤独のグルメから進化した“今”の真実一路 ─ 手仕事とデジタルの共存

御茶ノ水「真実一路」数多くの著名人が訪れる人気店
御茶ノ水「真実一路」数多くの著名人が訪れる人気店

三河島時代の真実一路は、ワンオペで注文を受ける昔ながらのスタイルだったと聞く。
御茶ノ水に移転した現在は、エアレジによるデジタル注文に切り替わり、効率的な仕組みになっている。
ただ、厨房から伝わる鍋の音と香りは昔のまま。時代が変わっても、店主の“麻婆豆腐への情熱”は一切ぶれていない。

テーブルには麻婆豆腐専用のハイボールも用意されていた。
辛味を引き立て、舌をリセットしてくれるこの相性は絶妙。麻婆好きのために考え抜かれたラインナップに、店のこだわりが垣間見えた。

まとめ ─ 御茶ノ水「真実一路」は、五感で味わう“熱のある中華”

御茶ノ水「真実一路」パラパラとしっとりの中間を感じられる絶妙な火加減の炒飯
御茶ノ水「真実一路」パラパラとしっとりの中間を感じられる絶妙な火加減の炒飯

御茶ノ水の「真実一路」は、ただの中華料理店ではない。
石鍋から立ちのぼる湯気、花山椒の香り、鍋を振るう音──そのすべてがひとつの作品のように響き合う。
料理の一皿ごとに店主の手仕事が宿り、訪れるたびに「また来たい」と思わせる不思議な力がある。

五味一体 麻婆豆腐の赤は、まさに情熱の象徴。
辛さの中に旨みと香りが共存する“真実の一皿”は、御茶ノ水の夜に熱を灯してくれる。
辛党もそうでない人も、一度は体験してほしい──そんな特別な麻婆豆腐だった。

↓東京で出会えるおすすめグルメ「麻婆豆腐」編↓

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真実一路 御茶ノ水

【住所】〒101-0021 東京都千代田区外神田2丁目19−2 篠田ビル 1F

【最寄り駅】JR中央線・総武線御茶ノ水駅から徒歩5分

【電話番号】03-6806-5232

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