中目黒「麺や みかん」圧倒的な旨さ“炭火つるし焼きチャーシュー”が主役のネオ・ノスタルジック中華そば

中目黒「麺や みかん」二種類のチャーシューが圧巻の存在感を放つ【MIX中華そば】 中目黒
中目黒「麺や みかん」二種類のチャーシューが圧巻の存在感を放つ【MIX中華そば】

中目黒「麺や みかん」ネオ・ノスタルジックを追求した中華そば

中目黒「麺や みかん」中目黒の静かな通りに佇む
中目黒「麺や みかん」中目黒の静かな通りに佇む

東急東横線・中目黒駅でラーメンを探すと、どうしても話題の店や賑やかなチェーンの名前が並びがちだ。しかしその日、私が求めていたのは“作り手の温度”がしっかり伝わる一杯。地元に根ざす店主が毎晩製麺機を回し、翌日分の麺を丁寧に仕込んでいる──そんな「手仕事の風景」が感じられる店だった。

そんな気分の中、偶然出会ったのが、中目黒の静かな通りに佇む「麺や みかん」。店名は果物のミカンではなく、「味を貫く(味貫)」という想いから名付けられていると聞き、思わず胸が熱くなった。強烈な個性を前に押し出すのではなく、淡々と、しかし揺るぎない姿勢で“旨い一杯”を追い込む──その姿勢に期待が膨らみ足を運んだ。

中目黒の落ち着いた路地で出会う「麺や みかん」

静かな空気に包まれた一杯のための場所

中目黒「麺や みかん」コの字カウンターのみのシンプルなレイアウトの店内
中目黒「麺や みかん」コの字カウンターのみのシンプルなレイアウトの店内

店の前に立つと、必要以上に派手さを出さない落ち着いた外観が迎えてくれる。ガラス越しにのぞくと、カウンターだけのコンパクトな店内が見えた。無駄なものが一切なく、ふわりと醤油の良い香りが漂ってくる。こういう空間に出会うと、“今日は当たりだな”と直感する。

店主の一箭俊充(いちや・としみつ)さん、そして店長の山本義隆(やまもと・よしたか)さん。ふたりは巣鴨の名店「まるえ中華そば」で共に腕を磨いた経歴を持つ。カウンター越しに見るその所作には迷いがなく、静かな会話の中にも信頼関係が伝わってくる。厨房の奥には製麺機が置かれ、営業後に翌日の分を作っているという。奇をてらった素材ではなく、小麦と基本の材料を丁寧に扱う──そんな姿勢が、すでに店の空気を作っている。

二種類のチャーシューが圧巻の存在感を放つMIXチャーシュー

琥珀色のスープに浮かぶ一杯が美しい

中目黒「麺や みかん」二種類のチャーシューが圧巻の存在感を放つ【MIX中華そば】
中目黒「麺や みかん」二種類のチャーシューが圧巻の存在感を放つ【MIX中華そば】

注文したのは、迷わず「MIXチャーシュー中華そば」。届いた瞬間、思わず息をのんだ。昔ながらの中華そばを思わせるナルト、青菜の鮮やかな緑、そして澄み切った琥珀色の醤油スープ。その上には二種類のチャーシューが贅沢に盛られ、まるで一枚の絵画のような完成度だった。

まず香りに圧倒される。芳醇な醤油の香りが湯気とともに立ち上り、鼻を抜けるだけで旨みの深さを予感させる。シンプルな醤油ラーメンなのに、濃厚な印象を放つ。崩すのも惜しいほど綺麗な麺線のストレート麺が、まっすぐスープの中に沈んでいた。

芳醇な香りと濃厚な旨みがしっかり響くスープ

想像以上に奥深い醤油の世界

中目黒「麺や みかん」芳醇な香りと濃厚な旨みがしっかり響くスープ
中目黒「麺や みかん」芳醇な香りと濃厚な旨みがしっかり響くスープ

ひと口飲んだ瞬間、目を閉じたくなる。しっかりとした出汁の旨みがベースにあり、そこへ醤油のふくよかな香りと甘みが重なる。濃厚だがしつこくなく、輪郭がはっきりしている。懐かしさと新しさが同居する、まさに“ネオ・ノスタルジック”の味わいだ。

鶏油のコクが丁寧に重ねられているのに、後味は軽やか。食べるほどに身体の奥に落ちていく感覚がある。気づけばレンゲが止まらない。

ツルツルと喉を滑る自家製ストレート麺

スープとの一体感が見事

中目黒「麺や みかん」スープの持ち上げが抜群の細麺
中目黒「麺や みかん」スープの持ち上げが抜群の細麺

麺は自家製。店奥の製麺機で仕込み、独特のつるつる感が印象的だ。手繰り上げた瞬間の“しなる感じ”が心地よく、スープの持ち上げが抜群。ひと吸いすると、醤油の旨みが一気に口いっぱいに広がる。

小麦の香りがふんわりと残り、噛むほどに控えめな甘みが出てくる。毎晩仕込まれていると思うと、なおさら愛おしい。

炭火つるし焼きチャーシューは必食

この日一番の感動を味わった瞬間

中目黒「麺や みかん」炭火つるし焼きチャーシューは必食
中目黒「麺や みかん」炭火つるし焼きチャーシューは必食

個人的に一番衝撃を受けたのは、炭火つるし焼きチャーシューだ。表面に軽く焦げ目がつき、ひと口かじるとほのかな香ばしさが鼻に抜ける。炭火の香りと脂の甘みが見事に調和していて、「これだけで丼にしてほしい」と本気で思った。

巻きバラチャーシューももちろん美味しい。しかし、みかんに来るならまずは炭火つるし焼きチャーシューを食べてほしい。旨味の凝縮感が段違いだ。

七色に変化する調味料の世界

「みかん七味」「煮干し酢」「自家製ラー油」

中目黒「麺や みかん」繊細な辛味を加えてくれる【味貫一味】
中目黒「麺や みかん」繊細な辛味を加えてくれる【味貫一味】

卓上には三種類の調味料が並ぶ。「煮干し酢」「自家製ラー油」「みかん七味」。これらがどれも素晴らしい仕事をする。

  • 煮干し酢:濃厚なスープに爽やかな酸味が入り、口の中が一度リセットされる。
  • 自家製ラー油:香ばしさが増し、スープのキレが一段上がる。
  • みかん七味:雑味のない辛さで、味がシャープに変化する。

一気に混ぜ込まず、丼をキャンバスに見立てて1滴ずつ落とすのがおすすめ。味が七色に変わるのを楽しめる。

東京で“ネオ・ノスタルジック系”の醤油ラーメンが食べられる店は?

中目黒「麺や みかん」“ネオ・ノス系”の中華そば
中目黒「麺や みかん」“ネオ・ノス系”の中華そば

東京で澄んだ醤油スープの中に現代的な技法を重ねた“ネオ・ノス系”の中華そばを探すなら、中目黒「麺や みかん」は確実に候補に入る。懐かしさを土台にしつつ、確かな技術と丁寧な仕込みで完成度を高めた一杯は、ここでしか味わえない魅力がある。

まとめ──中目黒「麺や みかん」は職人が貫く“静かな情熱”を味わう場所

中目黒「麺や みかん」「味を貫く(味貫)」
中目黒「麺や みかん」「味を貫く(味貫)」

「手仕事」を感じる店が好きな人に、心からおすすめしたい。華やかな演出や派手な装飾ではなく、ひたすらに味を磨く姿勢が一杯の中に宿っている。自家製麺、炭火チャーシュー、丁寧なスープ──そのどれもが誠実で、温度がある。

中目黒で静かに美味しいラーメンを食べたい日、作り手の想いが伝わる一杯に出会いたい日。そんな時、「麺や みかん」はきっと期待以上の時間をくれるはずだ。

↓東京で出会えるおすすめグルメ「醤油ラーメン」編↓

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麺や みかん 中目黒店※Instagram

【住所】〒153-0051 東京都目黒区上目黒2丁目18−9

【電話番号】080-3427-5555

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