五反田「ヤオロズクラフト」実食レビュー|黒さつま鶏の“パリパリジューシーチキン”が衝撃の旨さだった夜

五反田「ヤオロズクラフト」噛むたびに旨みがジワっと溢れ出す【黒さつま鶏のパリパリジューシーチキン】 五反田
五反田「ヤオロズクラフト」噛むたびに旨みがジワっと溢れ出す【黒さつま鶏のパリパリジューシーチキン】

五反田「ヤオロズクラフト」衝撃!“パリパリジューシーチキン”

五反田でクラフトビールが飲める店を探していて、ふと目に留まったのが「ヤオロズクラフト」。店の前を通り賑わっている店内の様子が気になっていたが、実際に足を運ぶのは今回が初めて。決め手になったのは、口コミで見かけた「黒さつま鶏のパリパリジューシーチキン」という言葉だった。チキン好きとしては、これはもう体験しないわけにはいかない。

五反田「ヤオロズクラフト」五反田の駅前でひときわ賑わいを見せる店
五反田「ヤオロズクラフト」五反田の駅前でひときわ賑わいを見せる店

期待を胸に訪れた夜、ここは単なるクラフトビールの店ではなく、“料理の仕込みに本気な店” だということがすぐにわかった。そんな私の体験を、五反田グルメを探している人に向けて正直にレビューする。

五反田「ヤオロズクラフト」クラフトビールと手仕込み料理が光る店

五反田駅からほど近い場所に佇む「ヤオロズクラフト」。1階はカジュアルで入りやすいバルスタイル、2階はライトが落とされ、少し大人びた和モダン空間。気分や用途で席を選べるのがまず嬉しい。

五反田「ヤオロズクラフト」看板代わりの提灯
五反田「ヤオロズクラフト」2階へと続く階段

クラフトビール好きにとっての魅力は、八海醸造が手掛ける「RYDEEN BEER」が全種樽生で揃っていること。香りの立ち方、温度、泡のきめ細かさまで丁寧に注がれているのが一口で分かる。

さらに驚いたのは料理の仕込みの細かさ。セントラルキッチンの大量生産ではなく、素材の旨みを最大限に引き出す“手仕事”が随所に感じられる。初めてでもどこか温かみがある店。五反田の雑踏の中で、こういう店に出会えるのは幸せだ。

名物・黒さつま鶏のパリパリジューシーチキン

香り・皮・肉汁まで徹底レビュー

美しく焼き上がった黒さつま鶏の皮目。野菜などの皿を飾る副菜が一切ない、チキンだけを豪快に盛り付けた無骨な「黒さつま鶏のパリパリジューシーチキン」

五反田「ヤオロズクラフト」噛むたびに旨みがジワっと溢れ出す【黒さつま鶏のパリパリジューシーチキン】
五反田「ヤオロズクラフト」噛むたびに旨みがジワっと溢れ出す【黒さつま鶏のパリパリジューシーチキン】

まず驚いたのは、箸で触れただけで皮が“パリッ”と音を立てるほどの薄く美しい焼き目。ひと口かじると、皮の香ばしさのすぐあとに、黒さつま鶏特有の濃い旨味が一気に溢れ出す。

脂の甘みがしっかりありながら、しつこくない。噛むたびに肉の繊維からじんわり旨味が押し寄せてくる。焼き鳥でも唐揚げでもない、まさに“地鶏を味わうチキン”。

後で知ったが、黒さつま鶏は生産地で72時間熟成し、店でさらに24時間仕込みをしているらしい。雄だけを使うというこだわりも含め、確かに「これは名物だ」と納得する味だった。

雪室じゃがいもの“麦友ポテサラ”も必食

甘み・香り・食感のバランスが絶妙

五反田「ヤオロズクラフト」芋の粒感がしっかり残っている【雪室じゃがいもの麦友ポテサラ】
五反田「ヤオロズクラフト」甘み・香り・食感のバランスが絶妙【雪室じゃがいもの麦友ポテサラ】

続いて頼んだのが「雪室じゃがいもの麦友ポテサラ」。ひと目見て、芋の粒感がしっかり残っているタイプだと分かる。口に入れるとまず広がるのは、じゃがいもの自然な甘み。その後、ブラックペッパーの香りが追いかけてきて、芋の甘さをさらに引き立てる。

ほのかに燻製のような香りもあり、食べ進めるほど奥行きが増していく。ビールとの相性が良すぎて、自然とグラスが進んでしまう危険な一品。

いくら掛け!サーモンのレアかつ

断面映えも味わいも抜群の贅沢フライ

五反田「ヤオロズクラフト」誰もが「うわ、綺麗…」と声が出そうな【いくら掛け!サーモンのレアかつ】
五反田「ヤオロズクラフト」断面映えも味わいも抜群の贅沢フライ【いくら掛け!サーモンのレアかつ】

断面を見た瞬間、誰もが「うわ、綺麗…」と声を出してしまうであろう一品。サーモンは中心がしっとりとレアで、衣は驚くほどサクサク。そこにいくらがたっぷり乗せられていて、見た目のインパクトが凄い。

食べるとレア特有の柔らかさとサーモンの甘み、そしていくらの塩気が絶妙に絡み合う。映えるだけではなく、きちんと“旨い”。五反田でこのクオリティのレアかつが食べられるとは思わなかった。

しらすのスパニッシュオムレツ

シラスの塩気と洋風ソースが織りなす一体感

五反田「ヤオロズクラフト」シラスの塩気と洋風ソースの【しらすのスパニッシュオムレツ】
五反田「ヤオロズクラフト」シラスの塩気と洋風ソースの【しらすのスパニッシュオムレツ】

しらすの香りと塩気がアクセントになったオムレツ。生地は少し固めで、もう少しふんわりしていたら完璧だったかもしれない。ただ、上にかかったシーザー風ソースとの相性が良く、これはこれで完成された一品。

クラフトビールはRYDEEN BEER全種樽生

料理とのペアリングが楽しい理由

五反田「ヤオロズクラフト」クラフトビールはRYDEEN BEER全種樽生
五反田「ヤオロズクラフト」クラフトビールはRYDEEN BEER全種樽生

ヴァイツェンのフルーティーさから始まり、ペールエールの香り、IPAの苦味まで、一軒で全種類を楽しめる贅沢さ。泡のきめ細かさ、温度管理の丁寧さは、注いでもらった瞬間に伝わってくる。

料理の個性が強い店だからこそ、クラフトビールと合わせると世界が変わる。特に黒さつま鶏のチキンとIPAのペアリングは、濃厚な旨味と程よい苦味のバランスが絶妙だった。

東京で黒さつま鶏のパリパリチキンが食べられる店は?

東京でも黒さつま鶏を扱う店はあるが、「パリパリジューシー」という食感と香ばしさまで仕上げてくれる店はなかなかない。五反田で本気の地鶏料理を食べたいなら、ヤオロズクラフトは間違いなく候補に入れるべき一軒。

まとめ|ヤオロズクラフトは“黒さつま鶏チキン”を軸に料理が本気の店だった

今回初めて訪れたヤオロズクラフトだが、クラフトビールのお店というイメージを良い意味で裏切られた。どの料理も仕込みや素材の扱い方にこだわりがあり、その中でも「黒さつま鶏のパリパリジューシーチキン」は圧倒的な存在感だった。

カウンターで一人飲みも良し、2階でゆっくり語らうのも良し。五反田で“料理も酒も本気”の店を探している人に、自信を持っておすすめできる一軒だ。

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ヤオロズクラフト 五反田店

【住所】〒141-0031 東京都品川区西五反田1丁目4−8 1階・2階

【最寄り駅】JR山手線五反田駅から徒歩1分

【電話番号】050-1724-7833

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