三軒茶屋「シバカリーワラ」香りで満たされる隠れ家スパイス体験
三軒茶屋でランチを探す日は、なぜかスパイスの香りに引き寄せられることが多い。特に今日は、あの“混ぜて完成するインドカレー”が恋しくなって、三軒茶屋駅からすぐの「SHIVA CURRY WARA(シバカリーワラ)」へ足が向いた。以前から評判を聞いていた店で、行列ができることも珍しくない小さなカレー店。いわゆるチェーンの効率的なオペレーションとは違い、つくる人の気配がそのまま皿に乗ってくるような、そんな店だというのが印象に残っていた。

そして今回の目的は、以前から気になっていた、三種類のカレーを一度に味わうことができるカレー三種盛りランチ。噂では、スパイスの深さ、香りの立ち方、具材の大胆さが群を抜いているらしい。三軒茶屋でカレーを食べるなら、必ず候補に挙がる店。その理由を自分の舌で確かめたいと思い、期待を胸に店舗へと続く階段を登った。
三軒茶屋「シバカリーワラ」小さなキッチンから漂う手仕事の香り
三軒茶屋駅から徒歩3分。246の喧騒を一本入っただけで空気がふっと変わる。そこに「SHIVA CURRY WARA」はある。外観は控えめで、飾り気のない手書きのメニューと香辛料の香りが風に乗って流れるような雰囲気。初めて来る人は看板に気付かず通り過ぎるかもしれないが、その“見つけた人だけが入れる小さな店”という空気がかえって魅力的だ。

店内はカウンターと小テーブルで10席ほど。席に着くと、厨房の奥からスパイスを炒める香りが湧き上がり、空気が一斉に温度を持ちはじめる。ステンレスのプレートが重なる音、ライスを盛る軽やかな動き、ターメリックの鮮やかさがちらりと見える。店員さんが一皿ずつ丁寧に仕上げていく姿が、自然と目に入る距離感だ。
ランチは予約不可でピークタイムには行列ができることも。けれど、この店ではその待ち時間すらスパイスの香りで満たされて心地よい“前菜”になる。カレー百名店に何度も選ばれた理由が、まだ食べる前からなんとなく伝わってくる。
チャティナードチキンカレー──重厚なグレイビーの奥に潜む複雑な香り
まずは「チャティナードチキンカレー」。南インド・タミル地方のスパイシーなチキンカレーをベースにしたもので、ひと口スプーンを入れた瞬間、グレイビーのねっとりとした濃度が印象的だ。スターアニス、ストーンフラワー(カランパシ)、クローブ、そしてブラックペッパーの刺激。香りの層がまるで“積み木”のように積み上がっている。

大ぶりにカットされたチキンはゴロゴロと入っていて、噛むたびに旨味とスパイスの熱が一気にほどける。これはナンよりも絶対にライスだ。米の甘みが辛味と香りの立ち方をまろやかにし、食べ進めるほどクセになる。汗をじわっとにじませながら、気付けばスプーンが止まらなくなる。
ポークキーマチャーリー|レモンが香る爽やかな辛さのキーマカレー
続いて「ポークキーマチャーリー」。豚ひき肉のコクとレモンピクルスの香りが重なるタイプのキーマで、最初の香りはスパイシーなのに、ひと口目の後にふっと爽やかさが抜けていく。この香りの落差がなんともクセになる。

口に入れた瞬間、ひき肉の旨味とスパイスの温度がはっきり届く。そして後からじわじわとレモンの酸が立ち、味を引き締めてくれる。重さを感じないのに、しっかり食べ応えがある。こういうバランスの取り方は、作り手のセンスがないと難しい。
レモンバタープローン|ココナッツと海老の旨みが溶け合う一皿
そして、今回最も印象に残った「レモンバタープローン」。レモングラス、こぶみかんの葉(カー)、ココナッツミルク。この香りの組み合わせが、厨房から皿に移った瞬間にふわっと広がる。インドのスパイスに東南アジアのハーブが重なる、実に魅惑的な一皿だ。

ぷりっとしたエビの身は存在感があり、噛むたびに海老の甘みとココナッツのまろやかさが混ざり合う。これはナンでもライスでも合う。食べるたびに方向性の違う美味しさが出てくるからだ。私は終盤でライスと合わせたが、そのマイルドさが辛味をほどよく包み込み、最後まで飽きなかった。
三軒茶屋でライスかナンかどちらが合う?食べ合わせを実食レポート
この日のランチは、途中でライスが炊き直しになるという珍しいタイミングに遭遇し、まずはナンで提供してもらい、その後に炊き立てライスを追加でいただけるという幸運な流れになった。

ナンは香ばしく、チャティナードチキンの重厚なグレイビーと相性が良い。一方で、具材が大きめのカレーはやはりライスのほうがしっくりくる。炊き立てならなおさら、米の湯気にスパイスの香りが乗って、ひと口ごとに幸福度が上がっていく。
もし三軒茶屋SHIVA CURRY WARAに来るなら、ナンとライス両方を楽しむつもりで訪れるのがベストだと思う。
東京でスパイスの“香りが立つ”カレーを食べられる店は?

三軒茶屋で「香りが強くて個性的なカレーを食べたい」と思ったとき、名前が真っ先に挙がるのがSHIVA CURRY WARAだ。香りの立たせ方、スパイスの強弱のつけ方、具材の存在感。そのすべてが“作る人の手の温度”を感じる。シンプルな盛り付けでも、ひと皿ごとに個性が立ち上がるのがこの店の魅力だと感じた。
カレーの総評──荒々しさと調和を共存させたスパイス料理

時折スプーンから現れる大きめのホールスパイス。八角は丸ごと、唐辛子はカットせずゴロッと。これが単なる“強いカレー”ではなく、“温度のあるカレー”を生み出している。作り手の個性がはっきりと皿に現れるタイプで、私はこういう料理が大好きだ。
三軒茶屋でランチを探す人、スパイス香る一皿を求めている人、チェーンでは味わえない個性あるカレーに出会いたい人には、ぜひ一度足を運んでみてほしい。
まとめ──三軒茶屋でスパイスの深さを体験したいならシバカリーワラ

・南インド×北インドのエッセンスを丁寧に組み合わせたワンプレート
・香り・辛味・旨味すべてに個性があり、作り手の顔が浮かぶようなカレー
・席数10席ほどの小さな空間で、スパイスの香りに包まれる特別な時間
・チャティナードチキンの重厚感、キーマの爽やかさ、バタープローンの香りがどれも秀逸
・ナンとライス、どちらとも相性が良く“食べ比べ体験”ができる店
・三軒茶屋駅からすぐでアクセス抜群
三軒茶屋で「個性のあるカレー」に出会いたい日には、迷わずここを選びたい。皿の上に乗る香りと熱が、きっとその日の記憶を少しだけ特別なものにしてくれるはずだ。
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SHIVA CURRY WARA(シバカリーワラ)三軒茶屋店※Instagram
【住所】〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4丁目28−6
【最寄り駅】田園都市線三軒茶屋駅から徒歩4分
【電話番号】080-9432-8200
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