新井薬師「中野苑」昭和レトロな空間で老舗焼肉を食べた夜|モクモクの煙に包まれる特上カルビ

中野・新井薬師「中野苑」人気メニュー勢ぞろい【上タン塩・カルビ・ロース】 新井薬師前
中野・新井薬師「中野苑」人気メニュー勢ぞろい【上タン塩・カルビ・ロース】

新井薬師駅を使うたびに、ずっと気になっていた焼肉屋があった。それが駅から徒歩4分ほどの場所にある「中野苑」だ。派手な看板があるわけでもなく、昭和の空気をそのまま閉じ込めたような外観。ただそこにあるだけで、「きっと昔から地元で愛されてきた店なんだろうな」と想像させる雰囲気があった。さらに、浅草キッドの玉袋筋太郎さんがYouTubeで取材しているのを以前に見て、頭の片隅にずっと残っていた。ある平日の夜、「今日はここだな」と自然に足が向いた。

平日の19時頃、予約なしで店の引き戸を開ける。瞬間、ロースターから立ち上る煙が視界を包み、焼肉の焼ける音とタレの焦げる香りが一気に押し寄せてきた。この店は、味だけでなく空気ごと記憶に残る煙体験焼肉だ。店内はすでに常連さんらしき人たちで賑わっていて、皆が笑顔で肉を焼いている。その光景だけで、この店がどんな場所かが伝わってきた。対面型キッチンのような小窓から料理が出てきて、女将さんがそれをテーブルまで運ぶ。老夫婦二人で切り盛りしている様子も含めて、空間すべてが昭和レトロそのものだった。

中野・新井薬師「中野苑」昭和の空気をそのまま閉じ込めたような外観が特徴的
中野・新井薬師「中野苑」昭和の空気をそのまま閉じ込めたような外観が特徴的

正直に言うと、入店前の期待は高すぎないようにしていた。ネット上では評価が高いとは言えない数字も目にしていたし、全席喫煙可という点も少しだけ引っかかっていた。ただ、その違和感や不安は、席に座って煙と匂いに包まれた瞬間にどうでもよくなった。ここは、細かい理屈よりも「焼肉を楽しむ空気」が支配している店だと直感した。

新井薬師・中野苑で食べた上タン塩の厚みと噛みごたえ

最初に注文したのは「上タン塩」。この店に来たら、まずはこれだろうと思った。運ばれてきたタンは、見た目からして分厚い。網に乗せると、ジュッという音とともに脂が弾き、香ばしい匂いが立ち上る。

中野・新井薬師「中野苑」噛めば噛むほど旨みが滲み出てくる“上タン塩”
中野・新井薬師「中野苑」噛めば噛むほど旨みが滲み出てくる“上タン塩”

一口噛むと、少し歯応えがあるものの、新鮮さがはっきり伝わってくる。噛めば噛むほど旨みが滲み出てきて、「ああ、これは昔ながらの焼肉屋のタンだ」と素直に思った。柔らかさだけを追い求めたタンとは違い、肉を食べている実感がある一皿だった。

新井薬師の焼肉屋・中野苑で食べた特上カルビ

続いて「特上カルビ」。タレがしっかり絡んだ肉を網に置くと、炎が上がりそうになるほど脂が落ちる。焼きすぎないように注意しながら口に運ぶと、甘みのある脂が一気に溶け出した。

中野・新井薬師「中野苑」白いご飯が欲しくなるタイプの“カルビ”
中野・新井薬師「中野苑」白いご飯が欲しくなるタイプの“カルビ”

ボリュームもあり、噛むたびにタレと肉の旨みが口の中に広がる。これは白いご飯が欲しくなるタイプのカルビだと思った。派手さはないが、「焼肉ってこうだよな」と頷いてしまう、まさに王道の味だった。

中野苑のホルモンで分かった鮮度と脂の旨み

最後に頼んだのは「ホルモン」。味噌系の味付けがされていて、焼く前から期待が高まる。網の上で焼くと、脂がぷりっと膨らみ、食欲を刺激する香りが広がった。

中野・新井薬師「中野苑」一口噛むと旨みが弾けるように広がる“ホルモン”
中野・新井薬師「中野苑」一口噛むと旨みが弾けるように広がる“ホルモン”

一口噛むと、旨みが弾けるように広がる。ホルモンは鮮度管理がはっきり出る部位だが、この一皿を食べて、この店の肉への向き合い方が伝わってきた。こちらもご飯と合わせたら間違いなく美味いだろうと感じた。

昭和レトロな中野苑の店内と女将の接客

注文から会計まで、すべてがアナログだった。お通し代が付いていたのかどうかも分からないくらい自然な流れの中で、女将さんが「サービスです」と言って、もやしナムルを一皿出してくれた。

中野・新井薬師「中野苑」これでサービス?普通にうまい“もやしナムル”
中野・新井薬師「中野苑」これでサービス?普通にうまい“もやしナムル”

このもやしナムルが、普通に副菜としてしっかり美味しい。こういう何気ない一言と一皿に、この店が長く続いてきた理由が詰まっている気がした。タレも含めて、全体に作り手の誠実さを感じる。

新井薬師・中野苑で感じた焼肉の煙と喫煙環境

全席喫煙可ということで、タバコの匂いが強いのではと少し身構えていた。ただ実際には、焼肉の煙と香りの方が圧倒的で、思っていたほど気にならなかった。

中野・新井薬師「中野苑」昭和の焼肉店を彷彿とさせるモクモクと煙る店内
中野・新井薬師「中野苑」昭和の焼肉店を彷彿とさせるモクモクと煙る店内

むしろ、このモクモクとした空気感も含めて、この店の個性なのだと思う。ただし、完全に無臭な空間を求める人には合わないだろう。

新井薬師・中野苑で焼肉を食べ終えて残った正直な判断

食べ終えて店を出る頃には、「また来たいな」と素直に思っていた。過度な期待をせずに入った分、その美味しさと居心地の良さに良い意味で裏切られた感覚がある。

中野・新井薬師「中野苑」こんな店こそ長く残ってほしいと素直に思える焼肉店
中野・新井薬師「中野苑」こんな店こそ長く残ってほしいと素直に思える焼肉店

一方で、老夫婦二人で切り盛りしている姿を見て、この店がこれから先どれくらい続いていくのか、少し心配にもなった。こんな店こそ長く残ってほしいし、多くの人に味わってほしい。でも同時に、あまり知られすぎてしまうと大変になるのでは、という気持ちも芽生えた。まさに「隠れ家にしておきたい」と「知ってほしい」が同居する焼肉屋だった。

どんな人に向いているか

昭和レトロな空間で、煙に包まれながら焼肉を楽しみたい人。派手さよりも、昔ながらの焼肉屋の空気や味を大切にしたい人。新井薬師周辺で、腰を落ち着けて肉を焼きたい夜に向いている。

向いていない人

無煙ロースターや完全禁煙の快適さを重視する人。スピード感のあるサービスや、最新設備の焼肉店を求めている人には合わないかもしれない。

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中野苑 新井薬師

【住所】〒164-0002 東京都中野区上高田2丁目58−11

【最寄駅】:西武新宿線新井薬師前駅から徒歩3分。 住宅街寄りの落ち着いたエリアに店を構える。 Googleマップで場所を見る

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