東京メトロ丸の内線「中野坂上駅」徒歩3分のSpiceCurry FIFTYへ。二種のあいがけカレーという構成でありながら、皿全体がひとつの完成形として設計されている印象。スパイスカレー特有の軽やかさと層の重なりが同居し、食べ進めるごとに体験が変化する。単なるランチではなく、五感で味わう体験型グルメとして記憶に残る一皿だった。
中野坂上のカレー店「SpiceCurry FIFTY」とは

中野坂上の駅近グルメとして機能するSpiceCurry FIFTYは、スパイスカレーを軸にしたあいがけカレー主体の構成。間借り営業から独立した背景を持ち、ランチタイムでも複数種を組み合わせたカレー2種盛りが楽しめる。ダールやアチャール、副菜を含めたプレート構成で、一皿の完成度を高める設計が印象的。
訪問時の並びと注文体験
ランチタイムの13時15分入店。この日は雨の影響か行列はなく、人気店ながらスムーズに入店。店内は8割ほど埋まっている状態。着席後すぐに注文し、約5分で提供。回転は落ち着いており、時間に追われないランチ体験が始まる。
SpiceCurry FIFTY「あいがけカレー」を注文

注文はあいがけカレー(1750円)。カレー2種盛りとして、ポピー香る南インド風チキンカレーとスリランカ風ビーフカレー。ダールカレー、副菜としてアチャールが添えられ、ポークカレーやポークビンダルーの提供実績もある構成の延長線上にある一皿。視覚と味覚の両方に訴えるプレートだった。
油絵のような盛り付けと彩り、作品のような一皿の見た目

ブルーの皿をキャンバスに見立て、真っ白なバスマティライスが中央に配置される。左右に異なるカレー、周囲にダールカレーとアチャール、副菜が点在。黄色、赤、白、紫が交差し、油絵のような盛り付け。湯気がゆらぎ、温度を視覚で感じさせる。プレート構成そのものが視覚と味覚を同時に刺激する。
スパイスの香りと香りの立ち上がり、提供直前の一瞬
皿が置かれる直前、スパイスの香りが空間に広がる。香りの立ち上がりは層状で、まず油に溶けたスパイス、その後に立ち上がる乾いた刺激。鼻に抜ける余韻が食欲を引き上げる。レットイットビーが流れる空間演出と重なり、落ち着いた空間の中で期待が高まる。
口に入れた瞬間に広がるポピー香る南インド風チキンカレーのレイヤー

ひと口目、スパイスの刺激が舌の表面に触れ、その後じんわり広がる。口に入れた瞬間に感じる軽やかさは、油の質が軽く設計されている証拠。スパイスの香りは立ち上がるが重さは残らない。チキンは柔らかく、歯を入れた瞬間にほどける。肉の旨味は控えめに前に出て、その後に甘みが追いかける。

スパイスの余韻は長く続かず、すっと抜けるスパイスの抜け感。温度は高すぎず、香りが最大化する帯域に設定されている。食べるごとに身体の反応としてじんわりと汗がにじむが、不快な刺激にはならない。味のレイヤーは薄く重ねられ、軽やかに次の一口へ誘導する設計だった。
ビーフカレーの肉の旨味とスパイスの重なりが絶妙

二種類目のスリランカ風ビーフカレーは一転してスパイスの刺激が前に出る。口に入れた瞬間、酸味を伴う立ち上がりがあり、ポークビンダルーに近い方向性を感じる。中程度の辛さが舌を刺激し、その後に肉の旨味が広がる。牛肉は繊維が崩れるほど柔らかく、脂とスパイスが一体化している。

チキンカレーと比較すると、味のレイヤーは厚く、重なりが深い。しかし重厚すぎず、最後に抜けるスパイスの余韻が軽さを保つ。温度帯も香りが立つ位置で維持され、湯気とともにスパイスの刺激が鼻腔に抜ける。異なる方向性のスパイスカレーが同一プレート内で共存している。
バスマティライスとインディカ米の食感のコントラスト
バスマティライスは粒立ちが明確で、インディカ米特有のパラっとした食感。水分は控えめで、カレーを吸いすぎない。単体では香りは穏やかで、カレーを受け止める役割に徹する。食感のコントラストとして、ルーの滑らかさと対比が生まれる。
アチャールと副菜を混ぜて食べることで生まれる味の変化

アチャールや副菜は優しめの味付けで、主張しすぎない酸味。単体では口の中をリセットする役割だが、混ぜて食べることで味の変化が顕著に現れる。スパイス同士がぶつからず、旨味の層が増える。混ぜた瞬間、味の輪郭が丸くなり、一体感が生まれる。
後半に加速する味の変化とスパイスの余韻
後半に入ると温度が落ち着き、味の一体化が進む。混ぜて食べる割合が増えることで、全体のバランスが完成形へと収束。重さは感じず、最後まで食べ飽きない。余韻が続く中で完食。軽やかだが満足度が高い方向へ着地する。
総評|この一皿はどんな人に刺さるか
スパイスカレーとしての軽やかさと、二種構成による味の変化が強み。一方で強烈なパンチを求める人にはやや穏やかに感じる可能性もある。混ぜて食べることで完成度が上がる設計は明確で、体験型グルメとしての完成度が高い。記憶に残る味として再訪意欲が自然と生まれる。
この一皿を一文で表すと:味はもちろん見た目にも満足度の高いスパイスカレー
並び時間や店内の雰囲気
行列はこの日は無し。人気店ながらランチタイムでも落ち着いた回転。店内の雰囲気は洋楽が流れる空間で、カウンター席とテーブル席がバランスよく配置されている。接客はやさしい接客で、カタコトの日本語ながら心に残る接客。居心地の良さがあり、また来たくなる空気が流れている。
店舗情報
住所:中野区中央1丁目 32-8 ユニーブル 1F
【最寄り駅】:東京メトロ丸の内線「中野坂上駅」から徒歩3分。 住宅街寄りの落ち着いたエリアに店を構える。 Googleマップで場所を見る
訪問日:2026年3月31日
到着時間:13時15分
入店:待ち無し
提供:13時20分
退店:13時40分
注文:あいがけカレー(1750円(税込))
体感並び時間:この日は雨だったせいか並び時間は無し
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