首都圏には、料理人の手の温度がそのまま伝わってくる餃子があります。焼き目のつけ方、皮の薄さ、餡の練り具合、香りの立て方――その一つ一つに店の個性が宿り、同じ焼き餃子でも表情がまるで違います。今回は、私が実際に食べ歩き、味や香りの記憶が鮮やかに残った10店をまとめました。大手の情報とは違い、あくまで一次体験のみ。亀戸、両国、銀座、下北沢など、それぞれの地域に合う“餃子の物語”を楽しんでいただければと思います。
- 亀戸「亀戸餃子本店」軽やかに立ち上がるパリッと食感の焼き餃子
- 両国「餃子会館 磐梯山」鉄鍋香るほのかな酸味餃子の余韻
- 水道橋「藤井屋」薄皮×食べ比べの盛り合わせ餃子
- 銀座「銀座天龍」あふれる肉汁と薄皮の一体感が生む大ぶり餃子
- 阿佐ヶ谷「餃子坊 猪八戒」羽根の香ばしさと八角がふわり香る羽根付餃子
- 中野「やまよし」肉の塊を食べているような力強い肉餃子
- 乃木坂「赤坂珉珉」酢コショウで完成する軽やかな焼き餃子
- 野方「十八番」薄皮の軽さと干しエビの香りが広がる香ばし餃子
- 下北沢「グレイヴィ餃子」小籠包のように肉汁が弾けるジューシー餃子
- 巣鴨「ファイト餃子」ん?焼きまんじゅう!?モチッと食感の独創餃子
- 総評:首都圏の餃子は“地域の物語”が皿の上に現れる
亀戸「亀戸餃子本店」軽やかに立ち上がるパリッと食感の焼き餃子
焼きのキレと餡の軽さが生む“止まらない一皿”

亀戸ランチで訪れた「亀戸餃子本店」、席に座ると迷うより早く焼き餃子がすっと運ばれてくる。その軽快なテンポが心地よく、焼き目は薄いきつね色。箸で触れただけでパリッと割れ、皮は驚くほど軽い。餡は細かく丁寧に刻まれ、肉と野菜のバランスがよく、油の重さが出ないので何皿でも食べられそうな清々しさがある。焼き加減の安定感から、厨房の動きが呼吸するように整っているのが伝わる。
【店舗名】名代 亀戸餃子 本店
【住所】〒136-0071 東京都江東区亀戸5丁目3−3
【最寄駅】JR総武線亀戸駅から徒歩1分
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両国「餃子会館 磐梯山」鉄鍋香るほのかな酸味餃子の余韻
鉄と白菜がつくる独特の深み

両国の落ち着いた通りで出会った「餃子会館 磐梯山」の焼き餃子は、丸い鉄鍋でじっくり焼き上げられた一皿。深めの焼き色は香ばしく、皮は薄膜のようにパリッと割れる。餡からふっと漂う酸味は、白菜の漬物のような優しいニュアンスで、肉の旨味と重なり奥行きのある味わいに。餡はとろりと柔らかく、火入れのギリギリを攻めたような“緊張感のある美味しさ”が印象に残る。
【店舗名】餃子会館 磐梯山
【住所】〒130-0026 東京都墨田区両国3丁目24−2
【最寄駅】JR総武線両国駅から徒歩1分
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水道橋「藤井屋」薄皮×食べ比べの盛り合わせ餃子
味わいの変化を楽しむ焼き餃子の旅

水道橋の「藤井屋」で頼んだ盛り合わせ餃子は、焼き餃子・しそ餃子・水餃子・揚げ餃子の四種で、計14個の豪華な構成。焼き餃子の皮は驚くほど薄く、焼きの熱で均一に乾き、軽やかな噛み心地。水餃子は肉感がしっかり残り、茹でたての艶が美しい。包み方や水分量の管理が丁寧で、どの種類も“餡が主役”として成立するよう緻密に仕上げられている。
【店舗名】藤井屋
【住所】〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2丁目21−11 1F
【最寄駅】JR総武線水道橋駅から徒歩2分
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銀座「銀座天龍」あふれる肉汁と薄皮の一体感が生む大ぶり餃子
噛んだ瞬間に世界が変わる圧倒的なジューシーさ

銀座で名高い「天龍本店」の餃子は、まずその大きさに驚かされる。しかし意外にも皮は薄く、噛むと表面が軽い音を立てて割れ、すぐに大量の肉汁が押し寄せる。餡は細かく練られており、舌の上で流れるように整った味わい。肉汁が多い分、包みの締まり方や焼きの火加減の精度が高いことが一口で伝わる。食べる際は少し注意が必要だが、こぼれる瞬間の香りの広がりが記憶に残る。
【店舗名】銀座天龍 本店
【住所】〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目5−19 PUZZLE GINZA 4F
【最寄駅】JR山手線有楽町駅から徒歩5分、東京メトロ銀座一丁目から徒歩1分
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阿佐ヶ谷「餃子坊 猪八戒」羽根の香ばしさと八角がふわり香る羽根付餃子
香りを食べる一皿という表現がぴったり

阿佐ヶ谷の「餃子坊 豚八戒」で提供される皿いっぱいに広がる大きな羽根は、それだけでテンションが上がる。箸で割ると細かい破片が散り、香ばしい香りが立つ。餡にはほんのり八角が香り、強すぎず、後を引くやさしい余韻。皮の焼かれた部分はパリパリ、蒸された部分はもちっと残り、口の中で二重構造の楽しさが広がる。最初の一つはぜひ何も付けずに食べたい。
【店舗名】餃子坊 豚八戒(チョハッカイ)
【住所】〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南3丁目37−5
【最寄駅】JR中央線、JR総武線阿佐ヶ谷駅から徒歩2分
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中野「やまよし」肉の塊を食べているような力強い肉餃子
噛むほどに肉の旨味が押し寄せる満足度の高い一皿

中野の「やまよし」の餃子は、持ち上げた瞬間に重量感を感じる。歯を入れると、挽き肉のはずなのにステーキをほぐすような弾力が返ってくる。肉の味が濃く、タレを控えめにしてちょうどいい。焼き色はあえて深くつけず、餡そのものの存在感で勝負している印象。中野で肉を食べたい日に最適な餃子だ。
【店舗名】中野餃子「やまよし」
【住所】〒164-0001 東京都中野区中野5丁目55−9
【最寄駅】JR中央線、JR総武線、東京メトロ東西線中野駅から徒歩6分
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乃木坂「赤坂珉珉」酢コショウで完成する軽やかな焼き餃子
香りと酸味の調和が生む“あと一個”の誘惑

乃木坂から歩いて訪れる「赤坂珉珉」の餃子は、焼き目が薄く香りも軽い。少し皮が水分を含み柔らかいのは好みが分かれるところだが、ひと口噛むと肉の甘みがじんわり広がる。ここでの主役は酢コショウ。酢が脂の輪郭を引き締め、胡椒がピリッと余韻を伸ばし、餡の甘みが際立つ。まるで最初から“酢コショウで完成する味”として設計されているような一体感がある。
【店舗名】赤坂 珉珉
【住所】〒107-0052 東京都港区赤坂8丁目7−4
【最寄駅】東京メトロ千代田線乃木坂駅から徒歩9分
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野方「十八番」薄皮の軽さと干しエビの香りが広がる香ばし餃子
軽やかさの先に旨味がそっと顔を出す

野方の十八番では、皮の薄さがまず印象に残る。焼き面のパリッとした音が心地よく、餡はぎっしり詰まっているのに、噛むとふわっと広がる軽さがある。断面に見える小さな干しエビがじわじわ香りを押し上げ、食べ進めるほど深みが増す。住宅街の静けさの中で味わうこの餃子は、余韻の穏やかな香りが長く残る。
【店舗名】十八番(おはこ)
【住所】〒165-0034 東京都中野区大和町2丁目2−2
【最寄駅】西武新宿線野方駅から徒歩9分
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下北沢「グレイヴィ餃子」小籠包のように肉汁が弾けるジューシー餃子
粗挽き餡のリズムと熱々の幸福感

下北沢で出会ったグレイヴィ餃子は、こんがり焼けた皮の美しさがまず目を引く。噛んだ瞬間に肉汁が飛び出すほどで、小籠包のようなジューシーさ。餡は粗挽きで、歯ざわりがリズミカル。ニンニクが控えめでビールとの相性が抜群。夜の下北沢でふらりと寄って、一皿で幸せになれる味だ。
【店舗名】下北グレイヴィ餃子
【住所】〒155-0031 東京都世田谷区北沢3丁目30−2
【最寄駅】小田急線下北沢駅から徒歩5分
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巣鴨「ファイト餃子」ん?焼きまんじゅう!?モチッと食感の独創餃子
見た目とのギャップが楽しい静かな驚き

巣鴨のファイト餃子は、見た瞬間に「これは餃子?」と戸惑うほどのユニークさ。外側はサクッと焼かれているが、噛むと中はもちっと弾力がある。餡はとろりと柔らかく、肉汁が出ない代わりに旨味がじわじわ溶けていくタイプ。一般的な餃子の常識を軽々と飛び越え、巣鴨らしい穏やかさと驚きを同時に与えてくれる。
【店舗名】ファイト餃子
【最寄駅】JR山手線巣鴨駅から徒歩8分、都電荒川線庚申塚駅から徒歩7分
【住所】〒170-0002 東京都豊島区巣鴨4丁目23−6
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総評:首都圏の餃子は“地域の物語”が皿の上に現れる
亀戸・両国・銀座・阿佐ヶ谷・中野・乃木坂・野方・下北沢・巣鴨を巡って感じたのは、東京の餃子は味だけでなく「どんな街で食べるか」で印象が大きく変わるということです。
・軽やかな餃子なら亀戸や野方
・肉をしっかり感じたいなら銀座や中野
・香りの余韻を楽しむなら阿佐ヶ谷や両国
・ビールと合わせたいなら下北沢
・独創性を求めるなら巣鴨
どの店も、皿の上にその地域の空気感が映し出されていました。東京で餃子巡りをするなら、ぜひ街ごとに表情の違う“手仕事の餃子”を味わってみてください。新しいお気に入りにきっと出会えるはずです。
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