佐野ラーメンを食べ歩く中で、以前から気になっていた一杯があった。 それが栃木県佐野市にある「ラーメン太七」の青ねぎラーメンだ。

佐野ラーメンといえば、透き通った醤油スープと手打ち風の縮れ麺が印象に残るご当地ラーメン。 その中でも、丼いっぱいに青ねぎを盛り付けた「青ねぎラーメン」は、名前を聞いただけでも強い個性を感じるメニューだった。
今回の目的はもちろん名物の青ねぎラーメン。 ただ、訪問前には「大量の青ねぎとあっさりした佐野ラーメンが、どのように重なるのか」という興味もあった。
そして、もう一つ気になっていたのがサイドメニュー。 ラーメン店では餃子やチャーハンを選ぶことが多い中、「太七 もつ焼き丼」という名前が妙に印象に残っていた。 この時点では、あくまで青ねぎラーメンを楽しむための追加候補という程度だった。
佐野市で訪れたラーメン太七への到着と店内の印象
2026年7月31日、晴れた日の17時40分にラーメン太七へ到着した。 東武佐野線堀米駅から徒歩約10分の場所にある店舗で、この日は到着時に並びはなく、そのまま入店することができた。
店内へ入ると、カウンター席だけではなくテーブル席や座敷席もあり、落ち着いて食事を楽しめる空間が広がっていた。
この時間帯は地元の家族連れと思われる方々や、仕事途中で立ち寄ったようなサラリーマン風の二人組、お一人で食事をされている方もおり、幅広い客層から利用されている印象だった。
席へ案内され、注文は口頭で伝えるスタイル。 今回は目的だった青ねぎラーメン(1080円)を注文した。
まずは名物をしっかり味わう。 そう決めていた。
最初に選んだ青ねぎラーメンが運ばれてきた瞬間

注文から約5分後の17時45分。 目の前に青ねぎラーメンが運ばれてきた。
最初に目へ飛び込んできたのは、丼の表面を覆い尽くすほど盛られた青ねぎだった。
緑色の青ねぎがスープの上を埋め尽くし、一般的な佐野ラーメンとは異なる存在感を放っている。 名前から想像していた以上に、青ねぎの量が印象に残る見た目だった。
近づけると、青ねぎ特有の香りがふわっと鼻へ届く。 透き通った醤油スープとの組み合わせは、見た目のインパクトとは対照的に軽やかな雰囲気を感じさせた。
青ねぎが主役のようなビジュアル。 この大量のねぎが、佐野ラーメンらしい繊細な醤油スープとどう重なるのか。 レンゲを手に取る瞬間まで期待が膨らんだ。
青ねぎラーメン 太七で味わった醤油スープと縮れ麺

まずは青ねぎを避けるようにレンゲですくい、醤油スープを一口。
透き通ったスープは、口当たりが軽く、醤油の香りが先に広がる。 佐野ラーメンらしいすっきりした味わいで、青ねぎの量から想像していたよりも飲み進めやすい印象だった。
熱々のスープが口の中へ広がり、その後に青ねぎの香りが追いかけてくる。 ねぎの辛味や香りが少しずつスープへ加わることで、後半になるほど表情が変わっていった。

麺は佐野ラーメンらしい縮れのある平打ち気味の麺。
箸で持ち上げると不規則な縮れが見え、スープをまとって口へ運ばれる。 すすった瞬間には、つるっとした喉越しと、もちもちした弾力が残った。
柔らかさだけではなく、噛むと跳ね返るような食感もあり、優しい醤油スープとの相性を感じる。
青ねぎと一緒に麺をすすると、麺の食感の後からねぎの香りが広がる。 一杯の中で麺、スープ、青ねぎがそれぞれ主張しながらまとまっていた。
チャーシューやメンマといった具材もシンプルに配置されており、青ねぎの存在感を邪魔しない構成になっている。
しかし印象を変えたもう一つの注文
青ねぎラーメンを食べ終えた時点で、十分に満足感はあった。
ただ、入店前から気になっていた「もつ焼き丼」の存在が頭から離れなかった。
ラーメンと一緒に注文するか迷ったものの、最初は青ねぎラーメンに集中したかったため、追加注文という形でお願いすることにした。

17時55分に追加で注文したもつ焼き丼は、18時00分に到着。
正直、この時点では「ラーメン店のサイドメニュー」という認識だった。 青ねぎラーメンの余韻を楽しみながら、最後に少し味わう程度の気持ちだった。
しかし、目の前に置かれた瞬間、その印象は大きく変わった。
茶碗よりも大きく、一般的な丼よりは少し小ぶりな器。 その上には焼かれたもつが乗り、香ばしい色合いが食欲を刺激する。
ラーメン店のサイドメニューというより、一品料理として向き合いたくなるような存在感があった。
太七のもつ焼き丼が主役を奪った瞬間

最初の一口で、完全に印象が変わった。
箸で持ち上げたもつをご飯と一緒に口へ運ぶ。
焼いた香ばしさと、甘辛い味付けが一気に広がった。
青ねぎラーメンのような繊細な味わいとは方向性が違う。 もつ焼き丼には、口へ入れた瞬間に感じる力強さがあった。
柔らかなもつを噛むほど、焼いた香りとタレの味が広がり、ご飯との相性の良さがはっきり伝わってくる。
気が付けば、先ほどラーメンを一杯食べ終えた後とは思えない勢いで箸が進んでいた。
満腹感から食べる速度が落ちると思っていたが、実際にはまったく逆だった。

丼を片手に持ち、無心でご飯を頬張る。 腹を空かせた学生のように、自然と食べるスピードが上がっていた。
ここで、先ほど食べていた青ねぎラーメンとの組み合わせを思い出した。
青ねぎラーメンには、青ねぎ専用の穴あきレンゲが用意されている。 そのレンゲですくった青ねぎを、もつ焼き丼の上へ乗せてみた。
そして、もつ焼きとご飯、青ねぎを一緒に混ぜ合わせる。
すると、香ばしいもつの味に青ねぎの香りと食感が加わり、また違った表情を見せた。
この食べ方に気付いた瞬間、「これを食べずにラーメン太七を語ることはできない」と感じた。
青ねぎラーメンを目的に訪れたはずだったが、最後に記憶へ強く残ったのは、このもつ焼き丼だった。
もつ焼き丼をさらに楽しむ組み合わせ

ラーメン太七のもつ焼き丼で印象に残ったのは、単体で完成している味だけではなかった。
青ねぎラーメンと一緒に注文したからこそ見つけられた組み合わせがあった。
青ねぎラーメンに乗っているたっぷりの青ねぎを、穴あきレンゲですくってもつ焼き丼へ加える。
そのままでは焼いたもつと甘辛いタレが中心の味わいだが、青ねぎが加わることで香りと食感の変化が生まれる。
ねぎのシャキッとした感覚が加わり、ご飯ともつ焼きの組み合わせを最後まで飽きずに楽しめた。
個人的には、太七 おすすめサイドメニューとして紹介したい一品。
佐野ラーメンのサイドメニューを探している人には、ぜひ候補に入れてほしい料理だった。
総評|食べ終えて残った印象

今回のラーメン太七訪問では、最初から目的にしていた青ねぎラーメンをしっかり味わうことができた。
丼一面を覆う青ねぎのインパクト。 透き通った醤油スープ。 もちもちした縮れ麺。
それぞれが佐野ラーメンらしい魅力を持った一杯だった。
一方で、最後に追加注文したもつ焼き丼が、自分の中では大きな存在として残った。
焼いたもつの香ばしさ、甘辛いタレ、ご飯との組み合わせ。 そして青ねぎラーメンの青ねぎを加える食べ方。
ラーメンを目的に訪れたにもかかわらず、帰り道に思い返していたのはもつ焼き丼の味だった。
佐野ラーメン 人気店として知られるラーメン太七を訪れるなら、名物青ねぎラーメンだけではなく、太七 もつ焼き丼も一緒に味わってほしい。
次回訪問する機会があれば、青ねぎラーメンとともにもつ焼き丼を最初から注文したい。
この一杯を一文で表すと: サイドメニューのもつ焼き丼が主役を奪う、青ねぎラーメンと楽しみたい佐野ラーメンの一軒
店舗情報
店名:ラーメン太七
住所:栃木県佐野市堀米町42-3
最寄り駅:東武佐野線「堀米駅」から徒歩10分。 車通りの多い道沿いに店を構える。 Googleマップで場所を見る
営業時間:平日・土曜・祝日11:00~14:30/17:00~21:00(L.O.20:00)、日曜11:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:木曜日(営業日もスープがなくなり次第終了)
実食ログ
訪問日:2026年7月31日
天候:晴れ
到着時間:17時40分
入店:17時40分
着丼:青ねぎラーメン17時45分、もつ焼き丼18時00分
退店:18時10分
滞在時間:30分
注文:青ねぎラーメン(1080円)、もつ焼き丼(500円)
支払い方法:PayPay
体感並び時間:ゼロ
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