中野駅北口から歩いて数分。重たさの印象が先行しがちな家系ラーメンの中で、「軽くて最後まで飲める一杯」があると聞き、足を運んだ。中野「五丁目ハウス」で提供されるラーメンは、豚骨醤油のコクを残しながらも重くなりすぎない設計。この一杯がどんなバランスで成立しているのか、実際の体験を通して確かめていく。
JR中央線「中野駅」徒歩4分「横浜家系らーめん 五丁目ハウス」とは

中野エリアの中でも、五丁目ハウスは「重すぎない家系ラーメン」という立ち位置にあると感じた。横浜家系ラーメン特有の豚骨醤油をベースにしながらも、全体の設計が軽やか。いわゆる濃厚で押し切るタイプではなく、バランスで食べさせる方向に振られている。
中野家系ラーメンの中でも、この“あっさり寄りの家系”というポジションは珍しい。食後の胃の重さを想像してしまい敬遠していた層にも届きそうな一杯だった。
訪問時の並びと注文体験

19時25分に到着。店前に並びはなく、そのまま入店。券売機で食券を購入し、中央やや左の席に着く。店内には先客が3名。
着丼は19時33分。回転はかなり早い。19時48分に退店した時には2名が外待ち。席数が6席と少ないため、タイミング次第で並びは発生するが、流れ自体はスムーズだった。
3名以上での同時入店は難しそうで、2名以下か、席を分ける前提での訪問が現実的だと感じた。
横浜家系らーめん 五丁目ハウス「ラーメン並盛」を注文

券売機でラーメン並盛を選択。価格は900円。トッピングは海苔、ほうれん草、チャーシューと家系の基本形。余計な装飾はない。家系ラーメンと家は外すことのできない“海苔ライス”を堪能すべくライスの中盛も一緒に注文した。
着丼直後の第一印象

ややコンパクトな丼。表面にはしっかりと油の膜。スープは濃い醤油色で、視覚的にはしっかり家系。
海苔が立ち、ほうれん草とチャーシューが脇を固める。構成はシンプルだが、迷いがない。
立ち上がる香りは豚骨の旨みと醤油のキレ。油の気配はあるが重さは感じない。ここで既に「軽さのある家系」という方向性が伝わってくる。
横浜家系ラーメンのスープの味わい
一口目。まず感じるのは醤油のキレ。その後に遅れて豚骨のコクが乗ってくる。順番がはっきりしている。塩味はやや強め。ただ尖る方向ではなく、油のコーティングで角が丸くなっている。舌に当たる感触がなめらかで、引っかかりがない。

豚骨は厚みがありながらも、重さとして残らない。獣臭さは抑えられていて、飲み進めるハードルが低い。温度も高く、序盤はしっかりと熱で押してくるが、後半にかけて落ち着いていくにつれて旨みが蓄積していく。
油はしっかり存在するが、支配的ではない。あくまで全体をまとめる役割に徹している印象。
飲み進めていくと、“重さではなく密度”で満足感が積み上がる。結果として、気づけばレンゲが止まらない。スープ量自体は多くないが、それもあって最後まで無理なく飲み切れる設計。
家系ラーメンでありながら、完飲に向かう流れが自然に作られていた。
中細ストレート麺の味わいと食感

麺はやや細めの中細ストレート。一般的な家系よりも軽い口当たり。
啜るとスルッと入る。モチモチというよりは、抵抗の少ない滑らかさ。スープとの絡みは良く、持ち上げた分だけしっかり味を運んでくる。
重さを感じさせない麺で、全体のバランスを整えている印象が強い。
麺量は体感で一般的な家系ラーメンの麺量とほぼ同等の体感。食べ進めるとしっかり満腹感が出るボリュームだった。
チャーシューの味と食感

チャーシューはやや厚切り。脂は適度で、重さはない。
そのままでも食べられるが、スープに沈めると味がなじむ。主張しすぎず、全体の一部として機能するタイプ。
ボリュームで押すのではなく、あくまでバランスの中の一要素として配置されている。
食べ進めた後半の変化
後半に差し掛かると温度が少し落ち着き、スープの輪郭がよりはっきりしてくる。
ここでおろしニンニクと豆板醤を投入。味の層が一気に増える。塩気と辛味が加わり、啜る勢いが逆に上がる。

油の重さは最後まで気にならない。むしろ終盤の方が食べやすいと感じる場面もあった。
結果、そのまま完飲。無理なく飲み切れる家系という点が、最後まで崩れなかった。
高菜と海苔ライスの組み合わせが異常にハマる

卓上に置かれていた高菜の漬物。最初は視界に入るだけで手を出さなかったが、途中でライスに乗せてみる。
そこにスープを吸った海苔を被せて、そのまま巻く。口に入れた瞬間、塩気と油、そして高菜の発酵した酸味が一気に広がる。

ラーメン単体では感じなかった輪郭が、ライスを介すことで立ち上がる。重さではなく、味の層が増える感覚。
この食べ方は、これまで食べてきた家系ラーメンでは出会ったことがない。五丁目ハウスでしか成立しない組み合わせだと感じた。
総評|この一杯はどんな人に刺さるか
重さで押す家系ではなく、バランスで食べさせる一杯。豚骨醤油の軸はしっかりありながら、後味は軽い。
パンチだけを求める人には物足りなさが出る可能性はある。ただ、食べ終わった後の身体の軽さを考えると、この設計は意図的だと感じる。
家系ラーメン初心者、連食したい人、胃もたれを避けたい人には確実に刺さる。
この一杯を一文で表すと:高菜と海苔ライスの組み合わせは唯一無二
並び時間や店内の雰囲気
訪問時は並びなし。時間帯によっては行列になるが、この日はスムーズに入店できた。
客層は20代中心。静かに食べてすぐ出る流れで、一人ラーメンの割合が高い。
店主のワンオペだが、動きに無駄がなく回転は速い。長居する空気ではなく、食べることに集中する空間だった。
店舗情報
店名:横浜家系らーめん 五丁目ハウス
住所:〒164-0001 東京都中野区中野5丁目56−15
最寄駅:JR中央線中野駅から徒歩4分
飲み屋街の一角に店を構える。 Googleマップで場所を見る営業時間:11:30〜15:00 17:00〜20:00(2026年4月現在)
定休日:不定休(営業日はXで確認)五丁目ハウスのXはこちらから
訪問日:2026年4月20日(月曜日)
注文:ラーメン並盛(ラーメン900円)
体感並び時間:19時25分に店前に到着、偶然にも入店待ちの列はできておらずすんなり入店、同時に券売機でラーメン並盛券を購入、6席あるカウンター席の中央左寄りに着席、店内には3名の先客あり、19時33分着丼、19時48分退店、帰る時には2名の入店待ち客が並んでいた、席が6席しかないので3名以上だと並んでの入店は店や他の客の負担になるので2名以下もしくは席はバラバラで入店するのをオススメしたい。
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