吉祥寺「たまや」炙りねぎ塩レバー|炭火焼き鳥と並んで印象に残った名物メニュー

吉祥寺「たまや」ごま油の風味とたっぷりとのった刻みネギに視線が止まる“炙りねぎレバー” 中央線グルメ
吉祥寺「たまや」ごま油の風味とたっぷりとのった刻みネギに視線が止まる“炙りねぎレバー”

2026年7月20日の海の日。国分寺で用事を済ませた帰り道、中央線沿線で食事をしようと考え、以前からGoogleマップに保存していた吉祥寺「たまや」へ向かった。祝日で休みだったとしても吉祥寺なら他にも候補はあるだろうという気持ちで駅へ向かったが、結果的にはこの店を選んで正解だった。

吉祥寺「たまや」ペット同伴可能なテラス席まで備わっている焼鳥専門店
吉祥寺「たまや」ペット同伴可能なテラス席まで備わっている焼鳥専門店

JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺駅」北口から徒歩約4分。線路沿いを歩き、セブンイレブンのある交差点を曲がると店が現れる。16時50分に入店すると、炭火がパチパチとはぜる音と鍋を振るう金属音が重なり、広い店内にはカウンター席、テーブル席、ペット同伴可能なテラス席まで備わっていた。20〜30代の利用客が中心で、会話の熱量も店内の空気に溶け込んでいる。

焼き鳥店なら一人でも入りやすいと思っていたが、実際はデートやグループ利用が目立ち、一人客は少ない印象だった。それでも店員さんは目が合うたびに丁寧に声を掛けてくれ、自然と肩の力が抜ける。約1時間10分滞在し、支払いは4,760円(税込・PayPay払い)。料理の流れを楽しみながら、最後に注文した炙りねぎ塩レバーへ自然と期待が集まっていった。

よだれ鶏ホルモンで舌がゆっくり動き出す

吉祥寺「たまや」ホルモン炒めをよだれ鶏風味に味付けした“よだれ鶏ホルモン”
吉祥寺「たまや」ホルモン炒めをよだれ鶏風味に味付けした“よだれ鶏ホルモン”

最初に届いたのは「よだれ鶏ホルモン」。皿から立つ香辛料の香りが鼻へ届き、赤いタレがホルモンへ絡んでいる。口へ運ると最初に舌先へ辛味が触れ、そのあとに弾力のあるホルモンを何度か噛み返す感覚が続いた。

噛むたびに旨辛のタレが唇へ残り、ごくりと飲み込むと喉の奥が少し熱を持つ。ホルモン炒めをよだれ鶏風に仕上げたような印象で、お酒と合わせたくなる味付けだった。この刺激が、このあと続く炭火焼き鳥への入口になっていく。

ハツの歯切れが口の中に少し物足りなさを残す

吉祥寺「たまや」プリッとした弾力がすぐ歯切れの良さへ変わる“ハツ串”
吉祥寺「たまや」プリッとした弾力がすぐ歯切れの良さへ変わる“ハツ串”

よだれ鶏ホルモンの辛味がまだ舌に残る状態でハツを頬張る。炭火の香ばしさが先に立ち、歯を入れるとプリッとした弾力がすぐ歯切れの良さへ変わった。臭みはほとんど感じず、塩が素材を静かに引き立てている。

ただ、食べ終えた口の中には軽さが残る。炭火の余韻はあるものの、身体はもう少し油や香りの重なりを求め始めていた。何かあと一歩届いていない感覚だけが静かに残る。

せせりねぎが店内の空気ごと変えていく

吉祥寺「たまや」白髪ねぎが大きく盛られたビジュアルが印象的な“せせりネギ串”
吉祥寺「たまや」白髪ねぎが大きく盛られたビジュアルが印象的な“せせりネギ串”

串が皿へ置かれる乾いた音と同時に、白髪ねぎが大きく盛られた一本が目に入った。炭火の煙へねぎの青い香りが重なり、周囲の焼き鳥の匂いまで少し表情が変わったように感じる。

せせりは厚みがあり、串を持つだけでも存在感がある。噛めば弾力があり、脂の甘みがゆっくり広がる。その間へシャキシャキした白髪ねぎが入り込み、口の中のリズムを変えてくれる。ただ、ねぎの量は迫力がある反面、一緒に食べ進めるには少し扱いづらさも感じた。

店内では炭火の音が変わらず響き、次に運ばれてくる皿へ自然と意識が向いていく。

トマト肉巻きが身体を次の一皿へ導く

吉祥寺「たまや」中から熱い果汁があふれ出し肉の脂と口の中で一体となる“トマト肉巻き”
吉祥寺「たまや」中から熱い果汁があふれ出し肉の脂と口の中で一体となる“トマト肉巻き”

ここまで積み重なった塩気と炭火の香りのあと、トマト肉巻きを口へ運ぶ。表面は落ち着いて見えるのに、中から熱い果汁があふれ出し、思わず口の中で転がした。提供直後ではなく少し置いてから食べたことで、熱々と食べやすさの中間くらいの温度になっていた。

豚肉の脂へトマトの酸味が重なり、舌に残っていた油を少し流してくれる。一方で、熱は最後まで強く残るため、勢いよく頬張ると火傷しそうだった。

胃の中は少し温まり、炭火、塩、脂、それぞれが一度整理された感覚になる。身体はもう一皿を自然に待っていた。

炙りねぎ塩レバーが輪郭を一気に完成させる

吉祥寺「たまや」ごま油の風味とたっぷりとのった刻みネギに視線が止まる“炙りねぎレバー”
吉祥寺「たまや」ごま油の風味とたっぷりとのった刻みネギに視線が止まる“炙りねぎレバー”

炙りねぎ塩レバーが運ばれてきた瞬間、それまでの串とは少し違う存在感があった。炙られた表面から立つ香ばしい香り、ごま油の風味、たっぷりとのったねぎ塩。その組み合わせだけで視線が止まる。

吉祥寺「たまや」とろけるような食感がクセになり箸が止まらなくなる味わいの“炙りレバー”
吉祥寺「たまや」とろけるような食感がクセになり箸が止まらなくなる味わいの“炙りレバー”

最初の一口では、舌へ触れた瞬間のやわらかさが印象に残った。火入れはレア気味で、とろけるような食感がそのまま広がる。炙りの香ばしさが先に入り、そのあとをごま油とねぎ塩が追い掛け、最後にレバー本来の旨みだけが静かに残った。臭みはほとんど感じず、炙りねぎ塩レバーという名前から想像していた以上に口当たりは軽い。

ここまで食べてきたよだれ鶏ホルモン、ハツ、せせりねぎ、トマト肉巻きで積み重なった炭火や塩、油の流れが、この炙りねぎ塩レバーで一つにつながった感覚があった。炙りねぎ塩レバーは単独で目立つだけでなく、それまでの料理の記憶まで自然に引き寄せる一皿だった。レバーが苦手な人でも試してみたくなる火入れと鮮度の良さを感じた。

炙りねぎ塩レバーが残した余韻と全体の流れ

吉祥寺「たまや」米のやさしい甘みと旨味が穏やかに広がる“黒龍いっちょらい”
吉祥寺「たまや」米のやさしい甘みと旨味が穏やかに広がる“黒龍いっちょらい”

食べ終えたあとも、ごま油とねぎ塩の香りだけが穏やかに残り、重たさはほとんど感じなかった。炭火の余韻が最後まで続きながらも、口の中は意外なほどすっきりしている。

印象に残ったのは炙りねぎ塩レバーの火入れと鮮度。一方で、一人飲みを考えている人には店内の雰囲気が少し気になるかもしれない。実際にはデートや飲み会利用が多く、一人客は少なかった。

それでも二人飲みや仲間との食事で「少し良い焼き鳥を食べたい」と聞かれたら候補へ入れたい店だった。店員さんの丁寧な気配りも最後まで印象に残り、料理の流れは炙りねぎ塩レバーを中心に自然と完成していた。

向いている人

炭火焼き鳥をゆっくり味わいたい人、炙りねぎ塩レバーを目的に訪れたい人、デートや友人同士で利用したい人、ペット同伴可能なテラス席を探している人。

向いていない人

昔ながらの下町の焼き鳥店を想像している人、一人飲みでも周囲を気にせず過ごしたい人。

↓吉祥寺で出会えるおすすめグルメ「居酒屋」編↓

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たまや吉祥寺

【住所】〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目34−2

【最寄り駅】:JR中央線「吉祥寺駅」から徒歩4分。 住宅街寄りの落ち着いたエリアに店を構える。 Googleマップで場所を見る


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このブログでは、チェーン店では味わえない、その街ならではの魅力が詰まったグルメ情報を中心に発信しています。首都圏を中心に、個人経営の飲食店や地域に根付いた名店など、Web上では見つけにくい飲食店を実際に訪問し、実食をもとに率直な感想をまとめています。

紹介している店舗はすべて筆者自身が足を運び、料理の味わいだけでなく、店の雰囲気や立地、訪問時の印象まで含めて記録しています。実体験に基づいた情報を大切にしているため、初めて訪れる方でも参考にしやすい内容を心がけています。

いつもの外食から一歩踏み出し、新しい味や店との出会いを楽しみたい方に向けて、非チェーンの飲食店を中心に紹介しています。本ブログが、日々の食事選びや外出のきっかけづくりに少しでも役立てば幸いです。

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